2024年12月24日( 火 )

アビスパJ2降格決定!残り3試合は来季の試金石

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avispa 10月1日、J1アビスパ福岡はリーグ戦2ndステージ第14節の名古屋グランパス戦を戦った。結果は、5-0で敗北。他会場で、残留圏内となる年間15位のアルビレックス新潟がジュビロ磐田に2対1で競り勝ち、その結果、アビスパはリーグ戦残り3試合で全勝しても年間勝ち点で16位以下となることが確定。アビスパは、J1昇格わずか1年でのJ2降格が決定した。

 アウェーでの試合とはいえ、5-0というスコアは、完膚なきまでに叩きのめされた敗戦であった。プロスポーツの世界は結果がすべて。残念ながらこれがアビスパの実力であることを、当事者および関係者、サポーターは受け入れるしかない。この試合を含め、今季のJ1での戦いに対して、いろいろな意見や言いたいこともあるだろう。しかしそれは、シーズン終了後にやればいいことである。今はそれよりも、やるべきことがある。
 それは、残り3試合のリーグ戦を全力で戦い抜くことである。選手の皆さんに対しては失礼だが、この3試合は言わば消化試合である。3連勝しようが、3連敗しようが、来季のJ2からのスタートには変わりはない。だが、その“消化試合”が、これからのアビスパにはとても大切な3試合となる。なぜなら、彼らはプロのサッカー選手だからだ。いかなる状況でも、プロとして成果を求めるためにベストなパフォーマンスを見せることは、義務であり使命である。今季、熱い声援を送り続けたサポーターへ感謝の意を込めて、出場選手は90分間絶え間なくハードワークして戦う姿勢を披露することが求められる。
 降格が決定した今、メンタル面で選手たちが辛い時期にあることは理解できる。そんななかでも、プロのサッカー選手であるなら、自分自身と戦うことが重要だ。この厳しく辛い状況のなかでも、残り3試合、懸命に戦い抜くことが、プロとしての責任の取り方であり、後始末の仕方であろう。消化試合にならぬよう、来期の試金石となる3試合として、万全の準備をして試合に臨んでいただきたい。

【河原 清明】

 

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