2024年11月25日( 月 )

心の通った経営指南を通して日本の新たな産業振興を実践する(後)

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富士経営グループ

新たな産業を創り、生み出す

富士経営グループ 崎田 松男 代表<

富士経営グループ 崎田 松男 代表

 崎田代表の「門下生」のなかにも、既存の事業を再生・進化させて新たな事業の価値創造を実践している経営者は多数存在する。TMTを受講した方々は、「1年間じっくり腰を据えて学べたことで、『本物の経営者とは何か』に気づけて、これから自分は何をやるべきなのかが明確になり、着手できました。この出会いと機会をいただいたことに心より感謝いたします」と異口同音に述べた。
 このように同社は、心の通った経営指南によって、地場企業の発展に寄与し、地域経済の活性化のための一役を担う存在だ。

 さらに崎田代表は、自らがイノベーションによる新たな取り組みを行っている。その1つが、15年10月に一般社団法人日本イノシカ6次産業化協会を設立したこと。崎田代表は、同協会の代表理事に就任している。同協会の活動は、「イノシシ・シカの被害から農作物・林業を守るため、イノシシ・シカの6次産業化を推進し、そのノウハウを全国に提供いたします」と表明している。

 主な事業については、(1)「イノシシ・シカの駆除を推進」、(2)「捕獲したイノシシ・シカを加工・販売及び流通させる」、(3)「イノシシ・シカの6次産業化に向け、ノウハウを提供し且つ啓蒙する」、(4)「農作物・林業に対する被害防止知識の普及と意識啓蒙を図る」、(5)「イノシシ・シカを捕獲する罠猟師免許の取得支援、人材育成」を掲げており、活動を始めている。「農村では、イノシシとシカが畑を荒らすことに苦慮しております。各自治体や役所も同様です。我が国の農業を守っていくために、自ら立ち上げました。イノシシ・シカを捕獲して加工して販売し流通することまで、入口から出口まで実践していきます」(崎田代表)と新たな産業の創出に取り組んでいる。

 同協会の事業の活動事例をもとに、将来的にはアサリ・カキなどの漁業・水産、そして牛・豚・鶏の畜産の分野に対して、新たな産業の創出を視野に入れている。自然界の崩壊により、農水産業に大きなダメージが与えられ衰退することを崎田代表は危惧している。本来の自然の摂理を取り戻し、エサや肥料のコストがかかることがなく、山海が肥えて育つ環境のなかで農水産業を復権させることだ。循環型の社会を形成することで、食物やエネルギーをつくり上げる、自力国家を目指すことを崎田代表は目指す。

 『国家100年の計、思想は1000年』とする理念で、事業を構築する崎田代表。国家の補助金や「ふるさと創生」などの税金に頼らず、自らの発想と行動で進む姿勢こそ、経営者、そして人間としてのお手本となる生き方である。今後の活動が、ますます楽しみである。

(了)

<COMPANY INFORMATION>
代 表:崎田 松男
所在地:福岡市中央区天神2-14-8
設 立:1976年10月
資本金:1億3,500万円
TEL:092-781-7300
URL:http://www.fujikeiei.net

<プロフィール>
sakita_pr崎田 松男
福岡を中心とした中小企業の再生・発展など総合的にサポートする。「福岡における企業再生コンサルティングのパイオニア」と高く評されている。

 
(前)

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