王貞治の世界記録を生み出した名伯楽・荒川博氏が死去 生涯を野球指導に捧げる
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元ヤクルトスワローズ監督、元巨人打撃コーチの荒川博氏が、12月4日都内の病院で亡くなった。86歳だった。王貞治ソフトバンクホークス(株)取締役会長の代名詞でもある一本足打法の生みの親として知られる。
王と荒川氏が繰り広げた猛訓練のエピソードはあまりにも有名だ。荒川氏の指導を受けて夜を徹して行われた素振りで、踏みしめた畳は擦り切れ、足の裏からは血が噴き出したという。また武道にも造詣が深かった荒川氏は、精神集中を研ぎ澄ますために日本刀での素振りも命じ、王は天井から糸で吊るした紙を両断するに至ったという。プロ野球の現場から身を引いた後は、野球教室「荒川道場」を主宰。かつての名選手たちをコーチ役として招聘し、少年たちの指導に尽くした。
【深水 央】
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