手かざし団体セントマザー 福岡市の指導無視してセミナー、CD販売
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患部に手をかざし、念じるだけで病気や痛みを和らげることのできる「ハンドパワー」を取得できるとして、巨額のセミナー代を集め、脱税で摘発された「アースハート」。その後継団体「一般社団法人セントマザー」の暴走については、これまで何度も報じてきた(詳細はコチラ)。
セントマザーが登記上所在地としている場所は、市が認めた使用目的以外での利用が禁じられている市街化調整区域。都市計画法の適用を受けるこの場所で、市が認めているのは「老人ホーム」と「医療施設」としての利用のみ。
ところが、セントマザーは同所在地で市の再三に渡る指導を無視し、複数回に渡って金銭のやり取りがからむ違法な「セミナー」や、ハンドパワーを持つ会員だけが加入できる「つくしの会」の集会やイベント(有志会)を実施してきた。
市の指導を再三受けながら、止む気配が一向に感じられないセントマザーの暴走だが、今回新たな違法行為の実態が明らかとなった。同所在地で16年11月に開催された集会で、野中邦子氏が歌う懐メロCDが販売されていたというのだ。販売価格は3,500円だったという。
野中邦子氏は、前身団体アースハートの代表で、現在もなおセントマザーで求心力を発揮している人物。関係者の話によれば、今年1月28日(土)に開催されたセミナーにも姿を見せ、セレモニーでパワーを入れる儀式を80名を超える参加者に行ったという。CD販売もセミナーも違法。明らかに同所在地で許可されている使用目的を逸脱している。
市の担当者は「市としては現状指導を続けることしかできませんが、(同団体には)いい加減にしてほしいというのが正直なところです」と話す。次の段階としては、退去命令しかない。
市からの指導を意に介すことなく暴走を続けるセントマザー。市にはこれ以上被害者を出さないためにも、一層強い姿勢が求められる。【セントマザー特別取材班】
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