福岡空港基金条例案、本会議でも否決
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福岡市議会定例会は23日に行われた本会議で、福岡市側が提出した「福岡空港未来基金条例案」を否決した。同条例案は、前日22日に行われた常任委員会でも否決されており、本会議では委員長の「原案否決」の報告に対して賛成多数となったため、条例案は否決された。本会議で否決されたことで、市は新たな対応を迫られることになる。
今回否決された福岡空港未来基金条例案は、福岡空港およびその周辺地域の振興と活性化に資するための基金を設立するというもの。基金の原資は福岡空港の民間委託にともなう第3セクター・福岡空港ビルディングの株式売却益で、新たに発足する空港運営事業者には出資を行わないことが前提となっている。そのため、出資を求める議員側が反発。福岡市と自民党市議団などの間で対立が続いていた。
常任委員会に続き本会議でも否決されたことで、空港運営事業者へ市が再出資を行わないことを前提とした条例案の実現は、難しくなった。独善的に自らの考える政策を推し進めてきた高島宗一郎福岡市長だが、明確に示された市議会の意志にどう応えるのだろうか。
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