雹あり、雷あり 荒れた天候のなか、試合は引分け 福岡0-0横浜FC
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4月2日、アビスパ福岡はホームに横浜FCを迎え、J2第6節を戦った。
今季ここまで好調の横浜FC「キング・カズ」ことFW三浦知良に注目が集まる試合だったが、この日の主役は天候だった。
本来午後2時キックオフだったが、試合開始前にはスタジアム上空に黒い雲が立ち込め、何度か雷鳴も響いた。このため、キックオフは30分延期となった。サッカーの試合は天候にかかわらず開催されることが多い。とくに1月に決勝を迎える天皇杯や12月末から1月初旬にトーナメントを戦う全国高校選手権、12月に行われていた旧トヨタカップ(現・クラブワールドカップ)などの冬場に行われる公式戦では、たとえピッチに雪が積もってもカラフルなボールを使って試合を強行するなど、屋外スポーツとしては天候に左右されないイメージがある。
そんなサッカーだが、厳しく延期・中止の対象になる気象条件が、「雷」だ。サッカーの試合中に落雷があり、選手やスタッフ、観客が亡くなる事故は過去何度も起こっている。Jリーグでも、過去何試合も落雷の恐れがあるために試合を中止して再試合したり、後日試合の続きから再開するなどの対応がとられている。
アビスパ福岡にはFWウェリントン、横浜FCにはFWイバとフィジカルに優れ、ターゲットになれるFWを前線に据えた両クラブ。戦術としての最終目標は「いかにFWにボールを入れるか」だったが、チャンスを作った回数では圧倒的に福岡が優っていた。コーナーキック9本、ゴール近くでのフリーキックのチャンスにも恵まれ、放ったシュートは12本。チャンスを作り続けたアビスパだったが、「最後のところで精度を欠いた」と井原監督が試合後に語った通り、枠内に入るシュートは少なかった。頼みのウェリントンも、DFカルフィン・ヨン・アピンを始めとする横浜FCディフェンス陣のがんばりの前にいいかたちでボールを持てない時間帯がほとんど。MF山瀬功治、FW石津大介らが切り込んでシュートを放ったが、ゴールを脅かすには至らなかった。
後半9分に突然降り始めた雹が一時ピッチを覆うほど降りつもり、試合は19分間中断。両チームの監督が「集中を保つのが難しいゲームだった」と口をそろえた試合は、結局スコアレスドローに終わった。3勝1敗2引き分け、勝ち点11の6位となった。
好調な横浜FCを相手に勝ち点1を得ることができた、と前向きにとらえ、勝ち点3の獲得は2週連続ホーム開催となる次節町田戦までのお楽しみとしておこう。春爛漫のレベスタで、勝って博多一本締めと行こうではないか。<試合データ>
キックオフ:4月2日 午後2時30分
会場:レベルファイブスタジアム
観客数:1万464人関連キーワード
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