2024年12月23日( 月 )

キャリア40年超 業界から離れる決意

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 いつものように訪問した先で、突然の話だった。ある専門工事大手の福岡支店長が今月をもって、退職することがわかった。これまで業界の裏話をいろいろ教えてくれた恩人でもある。記者にとっては忙しいときも時間を割いてくれた「先生」との別れだが、これも仕方のないこと。60歳を超えてからは、嘱託社員として支店を切り盛りしてきたが、「次世代の居場所も確保せねばならない」との会社の方針もあったようだ。関西の実家に戻り、関連会社の役員として席は用意されているが、心中は複雑なようだ。「工事に携わる仕事ではなくなる。畑が違うなら、お世話になった会社でも離れたほうがいいのか」――迷う時間は残されていないが、福岡を離れることは確実となった。福岡に来て、3年。その前は中国地方の支店に10年。単身生活もベテランの域を超えている。家族はリタイアを望むが、キャリア42年のやる気は衰えを知らない。

【東城 洋平】

 

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