2024年11月20日( 水 )

昔の魅力はそのまま!博多の人気屋台「かじしか」が復活

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メニューと設備がパワーアップ!

 今年3月末に閉店した博多の人気屋台「かじしか」が4月25日、店舗になって福岡市博多区奈良屋町にオープンした。新店の屋号は、もちろん「かじしか」。大将の下村和代さんが、家族の名前の頭文字をとって名付けた思い入れの深い屋号である。オープン初日は、その家族が総出でおもてなし。次々に訪れる屋台時代の常連客や遠方からやって来た新規客に、旬の食材を活かした絶品料理を振る舞った。

 新店舗では、屋台時代になかった新たな魅力が加わった。店内には、オープンキッチンのカウンター席や昔懐かしい雰囲気の囲炉裏の座敷席を完備。メニューには、屋台ではNGだった刺身や生ビールなども追加。カウンターのショーケースには、活きエビや真鯛など、新鮮な旬の食材がきれいに陳列されていた。

入り口にはお馴染みの暖簾

オープンキッチンのカウンター席

 さらに、店舗の入り口部分には、昔の屋台を設置。「1度行ってみたいと思っていた『かじしか』が、屋台を廃業したと聞き、すごく残念に思っていました。新しいお店で『屋台かじしか』を味わえて大満足です」と、東京都から来た医師・石井晃太さん(写真左)は満面の笑み。屋台だけでなく、福岡も初めてという石井さんには、常連客が「かじしか」のメニューについてレクチャー。博多ネギやトマト、ぶどうの串物、大将おススメの豚足など、屋台時代の人気メニューに石井さんの箸は止まらなかった。

店内の「屋台かじしか」で大満足

 屋台「かじしか」の醍醐味の1つは、お客同士のコミュニケーション。東京、大阪、岡山、山口、大分など、取材中に遠方から「かじしか」を尋ねて来たお客さんが続々と来店。「〇〇からお見えになられました」という大将のご紹介も健在だ。互いに顔が見えやすい「コの字型」の席と「かじしか」の絶品メニューが場を和ませ、会話を弾ませる。初めての人でも、1人で来店しても、屋台には必ず仲間がいる。多くの屋台ファンから愛される「かじしか」から、「福岡市の観光資源」ともいうべき魅力が消えることはない。

【山下 康太】

<SHOP INFORMATION>
かじしか
所在地:福岡市博多区奈良屋町5-14
営業時間:午後6時~
ご予約・お問い合せ:090‐1877‐3773

 

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