2024年11月23日( 土 )

2試合で8得点、当然の首位奪取~アビスパ福岡

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 アビスパ福岡は21日、敵地でツエーゲン金沢とJ2第15節を戦った。結果は5-0で快勝。FWウェリントンが2点、FW石津大介が1点、そして久しぶりに出場機会を得たFW松田力が2点を挙げた。やはりウェリントンの存在感は圧倒的で、とくに2点目は相手DFがしっかりマークしているにもかかわらずきっちり叩き込んだあたり、J2他チームの守備陣としてはウェリントンの存在は悪夢といってもいいだろう。この結果勝ち点30としたアビスパは、前節3-0で下したベルマーレ湘南を得失点差で上回り、首位に立った。

 今季のアビスパは、攻撃陣を積極的に補強。この日得点を挙げた松田は名古屋から獲得、石津はレンタル先の神戸から復帰した新戦力である。他にも日本代表で10番を背負った経験もあるMF山瀬功治、途中出場でインパクトを残しているMFジウシーニョ、ここ数試合はウェリントンの相棒としてすっかり定着したFWウィリアン・ポッピと実績のある攻撃的選手を獲得し、それぞれチームにフィット。ここまでは、鈴木健仁強化部長の打った補強策が功を奏している。

 さて、問題はこれからだ。気温が高くなり、スタジアムでの観戦では日焼け対策や熱中症対策が必須になってきたが、これは選手たちにとってはより一層厳しいコンディションでの試合を余儀なくされることを意味する。当然、途中交代やターンオーバー、ローテーション起用が求められる。とくに現在のスターティングメンバーはベテランが多く、夏場の厳しい環境をどう乗り越えるかは大きな課題だ。たとえば8月は15日間で4戦、しかも関東・関西・九州・愛知と幅広く移動しながらの連戦となる。30代を越えたベテランの連続起用は困難だ。やはり、現在出場機会を得られていない選手たちがどう先発メンバーをカバーするかがポイントである。そんななかで、金沢戦ではDF中村北斗が久しぶりに出場。さっそくアシストを記録するなど、いまだ健在であることをアピールした。

 全42試合の長丁場はまだ折り返し地点にも達していない。暑い夏を越え、凍える冬に歓喜の雄たけびを上げるためには、登録全選手が常にポジションを争い、自分がベストプレーヤーになるという意識が欠かせない。

【深水 央】

 

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