2024年11月23日( 土 )

アビスパ福岡、見事な試合運びで首位再奪取 福岡3-1讃岐

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 アビスパ福岡は3日、レベルファイブスタジアムにカマタマーレ讃岐を迎えてJ2第16節の試合を戦った。

 好天に恵まれ、バックスタンドには多くの家族連れが詰めかけるなか行われた一戦は、スコア的にはアビスパのワンサイドゲーム。しかしPKでの失点シーン以外でも讃岐が攻勢に出る局面も見られ、見ごたえのある好ゲームとなった。

 やはり注目は、この日も4分に先制ゴールを叩き込んだFWウェリントン。MF三門雄大のクロスをダイレクトボレーで仕留めた。ここまでのチーム全得点26点中11点を挙げてリーグ得点王の座に就いている、まさに不動のエースだ。当然相手チームも厳しく警戒しているわけだが、それでもゴールを決めてくるのがウェリントンだ。まさに「わかっていてもウェリントン」である。この日も攻撃時のターゲットとしての役割はもちろん、讃岐のセットプレー時はディフェンスにその強力なフィジカルを活用して相手ボールをはじき返していた。

 待望の初ゴールを挙げたのはDF岩下敬輔。今シーズンから加入した岩下は、1月の新体制発表記者会見から明るいキャラクターを発揮してチームを活性化させ、試合ではベテランらしい的確な読みと必要なときは果敢に体を張るプレイを随所に見せ、ディフェンスリーダーとしてチーム内外から信頼を勝ち得ている。ゴールはロングスローからのミドルシュートを相手GKがなんとか防いだところに、岩下が油断なく詰めたシーンから生まれた。得点後にウェリントンらと抱き合って大喜びする姿から、岩下がチーム内で愛されていることが観客席にまで伝わってきた。

 またMF山瀬功治は、MFジウシーニョのゴールライン際からの難しいクロスをこれもダイレクトで合わせてゴール。この日のアビスパの3ゴールはいずれも見ごたえのある、素晴らしいゴールシーンだった。

 アウェイ千葉戦を経て、6月17日にはチーム創設以来初のJ2を戦っている強豪名古屋グランパスをホームに迎える。名古屋は現在3位と好調で、自動昇格(2位まで)を争う強力なライバルだ。ここで名古屋を倒して現在の順位をキープできるか、リーグ前半戦の山場といえるだろう。

 ホームゲームでは、声援がチームの後押しになる。皆さん、ぜひお誘いあわせのうえご来場を!

【深水 央】

<試合データ>
キックオフ:6月3日(土)午後1時
会 場:レベルファイブスタジアム
観客数:6,168人

 

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