無届で臍帯血治療していた福岡市の「天神皮ふ科」とは
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6月28日、厚生労働省は新生児のへその緒などに含まれる「臍帯血(さいたいけつ)」を無届のまま、患者に投与したとして、全国で11の医療機関に対し、再生治療の一時停止を命じた。
そのうち、福岡市中央区にある「天神皮ふ科」では、過去に複数の患者に対し、アンチエイジングや動脈硬化などに効果があるとして、臍帯血を点滴で投与していたという。
なぜ、これが問題だったのか。
無届だったのが、不適切なのは当然だ。さらに臍帯血は血液の元になる幹細胞を含んでいることから、白血病の治療には利用されているが、ほかのがん治療や美容への効果は証明されていない。自由診療で高額なのは間違いないだろう。
「天神皮ふ科」を運営するのは、医療法人ひまわり会(福岡県田川郡川崎町、松尾眞二郎理事長)で、医療、介護を中心に10施設を運営する。
母体は法人所在地にある、長主病院(32床)。2013年10月に医療法人長主病院から医療法人ひまわり会へと名称変更している。
17年2月期の総事業収入は約8億5,600万円で、約2,300万円の経常利益を計上している。北九州での事業からは撤退し、近年は介護事業の拡大が進んでいる。
【東城 洋平】
▼関連リンク
・再生医療等の安全性の確保等に関する法律に基づく緊急命令について(厚労省)関連キーワード
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