切り札・石津がゲームを決める 福岡2-0山形
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アビスパ福岡は29日、ホームのレベルファイブスタジアムにモンテディオ山形を迎えて、J2第25節を戦った。アビスパの攻撃陣は積極的にミドルシュートを狙っていくがゴールを捕らえられず、膠着状態のまま後半に突入。後半開始から投入されたFW石津大介が、やはり試合を大きく変えてみせた。
まずゴールネットを揺らしたのは、やはりこの人。エースFWのウェリントンだ。右サイドを深くえぐったMF三門雄大のクロスが逆サイドに流れるところをFWジウシーニョがヘディングで折り返し。中央に走り込んできたFWウェリントンがダイレクトに合わせると、ボールは弾丸のようにゴールネット上部に突き刺さる。会心のゴールに、ウェリントンは鮮やかにバク転を披露した。
圧巻は63分。味方が自陣でボールを奪うと、FW石津はすぐさまカウンターに走る。ロングボールを的確に収めた石津は、相手DFとの1対1を一瞬のスピードで外すとグラウンダーの高速シュート。ボールは相手GKの股を抜いてゴールネットに吸い込まれた。スピード、ドリブル、決定力を兼ね備えた石津のような選手を後半から投入できるのは、夏場の過酷な連戦を勝ち抜くうえで非常に大きな要素だ。しかもこの試合では、つい先日横浜F・マリノスから期限付き移籍で加入したFW仲川輝人も途中交代でデビュー。こちらも豊富な運動量で山形DF陣をかき回した。
仲川のベンチ入りで、これまで主軸に近い扱いだったFWウィリアン・ポッピがベンチ外となった。健全な競争は、選手たちの闘争心をあおり、戦力をより充実させる。前節徳島戦のような取りこぼしをしている余裕はない。首位湘南が負けない以上、追走する福岡も後れを取っている場合ではない。下位チームを蹴落とし、湘南に肉薄し続けなければいけない。【深水 央】
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