2024年12月23日( 月 )

疑惑の不動産業「トレスクリエイトプラス」、専任宅建士は別会社代表

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 福岡市中央区に本店を置く不動産業、「(株)トレスクリエイトプラス」(以下、トレス社)において、宅建業法違反の疑いが浮上しているのは、既報の通りだ。

 トレス社は2007年11月に設立され、野田雅宏氏が代表を務めている。トレス社は福岡県に宅建業許可取得の申請をし、13年5月に宅建免許を取得、営業している。

 取材の過程で明らかになったのは、専任の宅建士が「不適格」な人物だという事実だった。なぜなら、トレス社の現在の専任宅建士が別会社の代表を務めているからだ。

 宅建業法では、専任の宅建士を配置することが義務付けられているが、文字通り「専任性」が求められており、他の法人代表を兼任できないようになっている。

 同社の場合、専任の宅建士に「東郷豊史」という人物が登録されているが、実はこの東郷氏は福岡市博多区で「T-ライフプラス(株)」の代表取締役(常勤)を務めていることが、同社法人登記でも確認できる。つまり、東郷氏にはトレス社の専任宅建士と別法人の代表取締役という兼業の実態が判明する。

 両氏ともこの事実を認めており、野田氏は「近々、県に事情を説明する」としている。

【東城 洋平】

▼関連リンク
・福岡市の不動産業者 「専任」宅建士不適格で宅建業法違反の疑い

 

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