福岡市90億円大型事業で入札中止
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福岡市は今年4月に公告した「福岡市第2期展示場等整備事業」の事業者を決める入札を、入札日だった9月13日に中止したことを発表した。入札参加表明者より入札辞退届が提出されたためで、今後の対応は検討中としている。
入札公告以降のスケジュールだけを見ても、市と入札希望者との間で複数回入札に関する質疑応答がなされ、5カ月かけてようやく入札日を迎えたことがわかる。
なぜ辞退届が出されたのか。
福岡市経済観光文化局は「今後の入札に影響をおよぼす可能性がある」という理由から、入札参加表明者およびその数、辞退理由を明らかにしなかった。最も考えられるのは、採算面であるが、辞退理由によっては、予算の見直しの可能性もあるだろう。再入札となり、スケジュールの見直しを迫られる。
同事業は博多港中央ふ頭地区に第2期展示場と立体駐車場を建設するというもの。第2期展示場は、マリンメッセの南側に計画され、展示機能を持つ施設(展示面積5,000㎡)には、展示室と会議室を設け、屋外に広場を整備する。福岡国際会議場東側に、約800台を駐車できる立体駐車場を建設する。概算事業費は約93億6,000万円。
【東城 洋平】
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