ホークス優勝おめでとう！ドミノ・ピザは打倒ピザクックで福岡No.1へ！（後）

　今年のドミノ・ピザは、「福岡No.1」というスローガンを掲げて福岡戦略に重点を置いてきた。春には「愛のダメ出しキャンペーン」を行い、そこから得られたお客さまのご意見をもとに九州限定メニュー「クワトロ・ドミノしたと！九州」を開発。さらに東京以外では初めてとなるクルーコンベンションを行い、クルーの士気を大きく高めた。さて、今後の施策はいかに。（株）ドミノ・ピザジャパン福岡地区担当スーパーバイザー古川直人氏にお話をうかがった。

　――まさにソフトバンク優勝一色となった、福岡の秋ですね。ソフトバンクのショップはもちろんですけど、関係ない職種の従業員さんもユニフォームを着ていました。そのなかに、ユニフォームを着てピザをデリバリーしている姿もありましたが……。

　古川　はい、ピザクックさんですね。ピザクックさんはホークスの人気選手をコマーシャルキャラクターにするなど、さすがは地域密着チェーンというところですね。とくにホークスが優勝を決めると、クックさんのデリバリースタッフさんが活発に街を飛び回っている姿が見られます。

　――ピザクックさんが活動的に見えるのは、ホークス優勝が理由というだけではないですよね。この時期、毎年のようにMサイズピザ全品半額のキャンペーンをやっていますね。リーグ優勝決定から日本シリーズ終了まで、最長で11月5日（日）までという長期にわたるキャンペーンです。ドミノ・ピザさん側としても……。

　古川　もちろん、黙ってみているつもりではありません。我々のエリアでこうやって競合相手がキャンペーンをやっているわけですから、それに並ぶ、もしくは上回る取り組みをしていかなければいけません。そこで我々も、10月18日（水）から福岡地区限定の特別キャンペーンを企画しております。内容はまだ申し上げられませんが、ピザクックさんに負けないようなキャンペーンですから、福岡の皆さまにはご満足いただけると思いますよ。

　――今年のホークスは、9月16日に優勝が決まりました。これ、パ・リーグ史上最速だそうです。それで、11月5日まで……なんと50日間もあります。正直これだけやってると、ピザクックさん的には厳しいんじゃないでしょうか。ドミノ・ピザの追い上げに焦っているのでは？

　古川　うーん、そこはなんとも言えませんが、我々の営業にもかなり影響はありますよ。

　――これまで3度お話をうかがっていますが、毎回ピザクックさんは話題に上ります。「福岡で優位に立つピザクックさんに、ドミノ・ピザがどう挑むか」という構図でお話をしていますが、今回のキャンペーンを見ていると、優位にあるはずのピザクックさん側が身を削るようなキャンペーンを仕掛けてきていますよね。それに対抗するためには、ドミノ・ピザ側にも相当な覚悟が必要になると思います。

　古川　「愛のダメ出し」キャンペーンから引き続いてここまでやってきていますが、ピザクックさんより面白いことをしてやっと互角だと思ってますので、これからもどんどん色々な企画を行っていきます。ご期待ください。

　――しかし、「愛のダメ出しキャンペーン」から、きれいにストーリーラインがつながったなと思います。そこから生まれた「クワトロ・ドミノしたと！九州」が人気を博しましたし。

　古川　そうですね。ピザクックさんと渡り合うには相当の覚悟がいるのですが、10月18日からのキャンペーンできちんとピザクックさんに対抗できてこそ、うまく着地できることになるのかなと思います。ここが正念場だと考えています。

　――ホークスはこれから、クライマックスシリーズを勝ち抜いて、セ・リーグチャンピオンと日本シリーズを戦い、日本一の栄冠を目指していきます。ドミノ・ピザも、福岡No.1、そして日本No.1を目指していくわけですね。

　古川　もちろん、ピザクックさんとだけ戦うわけではありませんが。

　――先ほども話題に上がりましたが、福岡の人たちは勝負にシビアです。「勝つ」とか「1位」ということに大きなこだわりがありますね。

　古川　そうですね。我々も福岡の皆さんと心を1つにして、ドミノ・ピザを応援していただけるようなブランドになっていきたいと思っています。10月18日からのキャンペーンにも、ぜひご期待ください。ご来店、ご注文、お待ちしております。

　――クライマックスシリーズ、日本シリーズを見ながら、ドミノ・ピザを楽しんでほしいですね。

（了）
【深水　央】

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