久留米市長選、市民との対話を重視~宮原信孝候補
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21日に投開票が行われる久留米市長選挙が14日告示され、1週間の選挙戦が火蓋を切った。立候補したのは、届出順に、元久留米大学教授の宮原信孝氏(59)、前参議院議員の大久保勉氏(56)、元商社マンの田中稔氏(64)の3名。各候補者は朝、市内各地で出陣式を行い、支持を呼びかけた。
「久留米一新」
14日午前10時、久留米市役所横の両替町公園で出陣式を行った宮原信孝氏。寒空の下、600名近く(陣営発表)の支持者らが集まり、福岡県議会議員の中村誠治氏(民進党・県政県議団)、久留米市議会議員の原口和人氏、原学氏、早田耕一郎氏らが応援に駆け付けた。
宮原氏は前回の市長選にも出馬し、現職の楢原利則氏と争ったが、約1万5,000票差で落選した。前回選挙は久留米大学教授の身分のまま立候補したが、今年は3候補のなかで最も早い昨年7月に立候補を表明。8月末で大学を退職し、退路を断っての出馬となった。
現職・楢原利則市長のほか農政連、商工連盟から推薦された大久保氏とは対照的に、宮原氏の後援組織は4年前の選挙時の支援者らを中心に構成された草の根ネットワークが特長。各校区に責任者を配置し、半年間、各地でミニ集会を頻繁に開くなどの活動を行ってきた。選対本部長を務める窪山運送グループ代表の窪山昇氏は、「他の候補には良い選手がたくさんいますが、我々のチームには特出した選手はいません。だが、非常に粘り強くやるのが身上です」と語り、支持者にさらなる結束を呼びかけた。
久留米市議会議員の原口和人氏は、「負けるわけには絶対にいかない。久留米を飛躍させるためには宮原氏の力が必要。久留米市は成長可能都市。まだまだこの町は伸びる。宮原氏の素晴らしさをPRしていく」とエールを送った。
宮原氏は冒頭、「みなさん一人ひとりが久留米を良くしたい、一新したいと思っています。それを久留米の力にする。それが私の選挙です」とした上で、「私の約束は、久留米を一新すること。しがらみ政治を一新し、稼げる町久留米へ一新していきます。1人ひとりの気持ちが市政に反映して、町も発展する。私は、その機動力となります」などと決意を語った。
【矢野 寛之】
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