久留米市長選、国・県・市の連携を強調~大久保勉候補
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21日に投開票が行われる久留米市長選挙が14日告示され、1週間の選挙戦が火蓋を切った。立候補したのは、届出順に、元久留米大学教授の宮原信孝氏(59)、前参議院議員の大久保勉氏(56)、元商社マンの田中稔氏(64)の3名。各候補者は朝、市内各地で出陣式を行い、支持を呼びかけた。
「久留米市を、前へ!」
大久保氏は、14日午前10時、久留米リサーチパークで出陣式を実施。同氏を推薦する農政連や商工連盟を含む500名近くの支持者が集まった。政治関係者は、自民党副幹事長の武田良太衆議院議員、選対本部長を務める鳩山二郎衆議院議員、大久保氏の古くからの友人である民進党・古賀之士参議院議員、原口剣生福岡県議会議長(自民)、十中大雅県議(自民)、江口善明県議(緑友会)、佐藤昌二久留米市議会議長が出席。それぞれに民間金融機関での勤務経験や財務副大臣を務めた実績などを披露し、大久保氏を強く推した。大久保氏を後継指名した現職の楢原利則市長と久留米商工会議所・本村康人会頭もエールを送った。
今回の選挙戦で「久留米市を、前へ!」をスローガンに掲げた大久保氏は、久留米市の地域ブランド向上に努め、子育て世代の移住による人口増を基にした成長戦略を描く。出陣式では、2019年ラグビーW杯や2020年東京オリンピック、パラリンピックに際して「何らかの誘致」を行うと表明。また、地域コミュニティーの活動支援といった政策を示した。また、政策実現においては、国(国会議員)・県(県議)とのチームプレーの重要性を強調した。
「参議院議員として2期12年のキャリアがあるとはいえ、地元・久留米における大久保氏の知名度は高いとは言い難い」(40代男性)。8月末から選挙準備を始め、ようやく久留米市における選挙体制を整えたとする大久保陣営は「やっと横並び」(選対関係者)と、集まった支持者に対し、接戦を強調。さらなる結束を呼びかけ、票の上積みを図る。
【山下 康太】
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