久留米市長選、惜敗の宮原氏~低投票率に再び泣く
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過去ワースト2の投票率34.90%
事実上の一騎打ちとなった今回の久留米市長選挙。前回に続き、再び市長選に挑戦した、無所属の新人で元久留米大学教授の宮原信孝氏(59)は、前回よりも得票数を2,000票ほど伸ばしたものの、元参議院議員の大久保勉氏(56)に5,589票差で敗れた。現楢原市政を「オール久留米」体制で継承する大久保氏と、現市政に批判的な市民を糾合して支持を広げていた宮原氏。過去ワースト2となる低投票率が勝敗を分けたとみられるとみられる。
午後11時過ぎの「大久保氏当確」の一報に、宮原氏の事務所内は深いため息で包まれた。
宮原氏は、敗戦の弁で何度も頭を下げながら、「私は久留米を刷新したいという思いで立ち上がりましたが、それを十分に発揮できませんでした。しかし、私を支持して下さる方よりも先方(大久保氏)の方を支持する人が多かった現実は、受け入れざるをえません。そのことすべてが久留米です」と語った。
初当選した大久保氏には、「皆さま1人ひとりの声を聞いてもらって、皆さまの願いを聞いて貰える市長になっていただきたい」とエールを送った。その宮原氏に、支援者から「お前は悪くない。悪いのは選挙に行かない久留米市民だ!」という声がかけられた。今回の投票率は、前回よりも2.85ポイント低い34.90%。久留米市の有権者3人のうち1人ほどしか投票していない計算になる。
農政連や商工連盟、各種団体の推薦、自民党福岡県連、連合、自治労の支援を受けて組織戦を展開した大久保氏に対し、宮原氏は、市民のボランティアスタッフを中心とした草の根運動で応戦。浮動票の取り込みは勝利の必要条件であっただけに低投票率が響いた格好だ。
【矢野 寛之】
<2018年1月21日投開票久留米市長選挙 開票結果>
宮原 信孝 (無所属・新)37,201
大久保 勉 (無所属・新)42,790 当選
田中 稔 (無所属・新)5,721
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