自動車より船舶が先? 自動運転への潮流が加速
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自動運転のバスやタクシーが走り回るより前に、自動運転は海で実現するかもしれない。
国土交通省は、2月21日に開催する第5回交通政策審議会海事分科会海事イノベーション部会で、「海事生産性革命」の一環として、自動運航船の実用化に向けたロードマップ素案の検討を行う。
現在、内航海運は国内貨物輸送量の44%を占め、とくにセメント、石油製品、鉄鋼など産業基礎物資輸送の約8割を占めている。だが、内航船の船員不足は深刻。現役船員の高齢化が進み、定年の延長などでしのいできたものの、今後は年間300名以上の船員不足が見込まれている。国土交通省は、自動運航船の導入によって可能になることとして「遠隔および機械による見張り・操船支援」「離着桟(桟橋への発着)支援・自動化」「機関監視と故障予知・予防」を挙げている。いずれも本来は訓練を経た船員が必要となる業務で、これらが自動化されれば大きな省力化が実現できる。
国交省は2025年の実用化を目指すとしている。自動運航船の導入は内航海運が抱える人手不足を解決する処方箋となるだろうか。
【深水 央】
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