福岡県鉄筋事業協同組合は7月29日、第35回通常総会を福岡市博多区の八仙閣で開催した。福岡県内総会員数39社(6月1日時点)のうち32社が出席、7社が委任状を提出して、総会が執り行われた。
開会の辞では、古澤英樹副理事長が「酷暑のなか、現場で働く職人の処遇改善に向け、協議を重ねることの意義」を強調する挨拶を行った。
続いて登壇した宮村博良理事長は、建設業法改正や行政改革が迫るなかで、業界が直面する課題に言及。とくに「社会保険未加入の問題」「一人親方制度の見直し」「下請業者の低単価構造の是正」が急務であると指摘した。続けて宮村理事長は、応援単価の引き上げに取り組み、約9,000円のアップを実現してきた経緯を紹介。そのうえで、「単価が上がれば月給制や週休2日制も実現可能となり、若者が安心して働ける業界になる。建設業は“きつい・汚い”だけでなく、“給料が高く、かっこいい”という新4Kの職業に変えていく」と強調し、夢がもてる職業になるよう、業界として取り組むことの重要性を訴えた。そして最後に、「団体・企業が一体となり、若い人材が集まる魅力ある業界づくりを目指そう」と呼びかけ、会場は大きな拍手で包まれた。
その後、令和6年度の事業報告や決算報告などが行われたほか、令和7年度の事業計画(案)、予算(案)が承認された。
会の最後には、長年にわたって組合事業の発展に貢献したとして、古澤副理事長および後藤弘樹監事に対し、功労者表彰が行われた。表彰状は宮村理事長より授与され、「長年にわたる尽力とその功績を称えるとともに、今後のさらなる活躍を期待する」との言葉が贈られた。
【内山義之】
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