2024年11月28日( 木 )

次のCIA長官は、経歴を消した「謎の女」~水責めなど、拷問に関与か

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 次のCIA(米中央情報局)長官候補に、経歴不詳の「謎の女」が浮上している。トランプ大統領が13日、例によってtwitterで発表した候補者は、ジーナ・ハスペルCIA現副長官。議会で承認されれば女性初のCIA長官となる。

 しかし、このハスペル氏の人選については、その経歴から欧米各メディアが騒然となるだけでなく、共和党内部からも異議が噴出している。というのも、ハスペル氏が「何者なのか」について詳細が明らかになっていないからだ。

 CIAは、いわゆる「スパイ」の代表的な組織。秘密任務に就くCIA職員のなかには、国籍や社会保険番号を含むすべての情報を消し、「透明人間」として行動する者もいるという。ハスペル氏は1985年にCIA入りして以降、秘密工作を行う捜査官として主に海外で実績を重ねた。職務の特殊性から、具体的に何をしていたのかはいまでも公開されていない。

 東南アジアのタイに置かれた「ブラック・サイト」と呼ばれる秘密収容施設の運営に関わっていたともされている。ハスペル氏はブラック・サイトにおいて、水責めに代表される拷問を行って収容者から証言を引き出していた疑惑もあり、人権団体から批判されていた。共和党のマケイン上院議員は、「ハスペル氏は、CIAの『強化尋問技術』プログラムに関わってきた」と指摘している。

 

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