アビスパ、退場者続出の荒れた試合を制す 福岡2-1栃木
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JリーグJ2のアビスパ福岡は4月1日、ホームのレベルファイブスタジアムに栃木SCを迎えて今シーズンの第7節を戦った。福岡市内の桜開花状況は満開を過ぎ、東平尾公園にはお花見を楽しむ市民の姿も。ピッチ上にも桜の花びらが舞い落ちていた。レベスタのスタンド、ゴール裏にはここのところやや精彩を欠くアビスパに桜満開の結果を期待して、7,775人のファン、サポーターが詰めかけた。
前節スタメンのFW城後寿、DF堤俊輔はベンチには入らず、代わってMF枝村匠馬、FWユ・インスがメンバー入り。開幕戦で負傷したユ・インスは待望の復帰となった。
試合は序盤から大きく動く。前半2分、MF鈴木惇が蹴ったロングボールの処理を誤ったところをFWドゥドゥが見逃さずシュート。これがいきなり栃木ゴールを割り、福岡が先制。5分後にはDF輪湖直樹のシュートを栃木GKジョニー・レオーニが弾き、反応したドゥドゥが左足でゴール。試合開始10分を待たずに2-0とリードする、アビスパとしては願ってもない展開となった。
しかしこの試合の主役は、2得点のドゥドゥではなく三上正一郎主審ではないかという声もあるのではないだろうか。17分にDF岩下敬輔と栃木MF夛田凌輔が絡み、岩下にイエローカード、報復行為を行った夛田は一発退場。さらに21分には岩下が2枚目のイエローカードを受けて退場となる。三上主審のファウル基準がややはっきりしなかったこともあり、選手たちが審判に抗議する場面やラフなプレーを選択する場面が多く見られるという残念な状態となってしまう。最終的には両チーム合計で7枚のカードが出るという荒れた試合となった。
前半33分に栃木が1点を返すものの、両チーム退場者が出たために試合は大味かつ決め手を欠く展開に。後半は押し込まれるシーンが多かったアビスパだが、なんとか2-1のまま逃げ切りに成功した。
なんとも後味の悪い試合となったが、勝ちは勝ち。ここ数試合の良くない流れを払拭し、勝ち点を積み上げていきたい。
試合後には昨シーズンまでアビスパで活躍し、現役引退を表明したFW坂田大輔選手の引退セレモニーが行われた。笑顔でサカティを送り出すムードを作ることができた選手たちも、まずはホッとしていることだろう。
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