2024年12月21日( 土 )

福岡市、屋台問題関連の議事録を事実上の隠ぺい

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1年以上経っても非公開

屋台選定委員会のページ(福岡市HP)

 福岡市が一昨年10月に実施した屋台公募について、福岡市のホームページ(HP)で、議事録や関連資料などがすべて公開されていないことがわかった。

 福岡市HP内にある福岡市屋台選定委員会のページには、「会議資料および議事録等を随時公表してまいります」と明記されている。しかし、5月18日午後4時現在、議事録は、第1回のものだけで1次審査後に行われた第2回(16年11月21日)以降は公開されていない。

 屋台担当のまつり振興課(旧・にぎわい振興課)課長は、この件について「ホームページに公表する場合、関係機関と協議のうえで進めている」と説明。1年以上も協議が続いている理由に、「表現」や「見せ方」、「量」などをあげる。

 しかし、議事録の文言をいじることはあってはならないし、字の大きさや書体を考えるといっても1年以上かかる話とは思えない。「随時公表」と約束した以上、公開が延びている理由を含めて説明をするべきと指摘したが、課長は難色を示す。協議先の「関係機関」についても口を閉ざした。

 非公開の作業(黒塗り)があるとしても、議事録の公開に1年以上も時間がかかるとは思えない。それというのも昨年3月、データ・マックスの情報公開請求に対して開示された公文書のなかには、第2回の議事録が含まれていたのである。しかも、そのなかには、以下の事務局(市職員)の発言を見ることができる。

第2回屋台選定委員会議事録より(着色はNetIB編集部)

 「それでは本日の会議資料及び議事録につきましては、福岡市附属機関の設置および運営要綱に基づき、市ホームページに公表することになっております」

 情報公開より多くの市民の目にふれる市HPで公開しない理由とは何か。説明もなく非公開が続くとあっては、もはや意図的にやっていると見るしかない。つまり、「隠ぺい」である。

【山下 康太】

 

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