エウレー退団 アビスパ福岡が迎える激動の夏
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7日、衝撃のニュースがアビスパサポーターのあいだを駆け抜けた。
来日初ゴールも決め、ここまで貴重な戦力として活躍してきたDFエウレーが、「一身上の都合による退団の申し出があり、クラブ・本人両者合意のもと契約を解除」する、というかたちで退団したのである。
柔らかいボールタッチと高いキック技術で、アビスパのサイド攻撃で大きな存在感を示し始めていたエウレー。高速ドリブルで敵陣を切り裂くMFユ・インスと好対照で、試合によっては左右サイドを入れ替わることで相手の混乱を招くエウレーのプレースタイルはチームになじみつつあっただけに、残念でならない。しかし、あえてポジティブに考えれば、これで外国籍選手の枠が1つ空いたとみることもできる。7月20日からの夏の移籍期間にどのような補強を行うか、日本国籍の選手から外国籍選手まで選択肢が広がったことになるのだ。井原正巳監督に加え、鈴木健仁強化部長らフロント陣が現在のチーム編成をどう考えているか、J2で勝ちぬき、さらにJ1に挑戦するためにどのような補強を行うかに注目が集まる。
アタッカーはFWトゥーリオ・デ・メロがチームにフィットせず結果を出せていないが、FWドゥドゥ、ユ・インスはそれを上回る活躍を見せている。ディフェンスラインはベテランDF岩下敬輔をうまく休ませながら結果を出しており、負傷欠場中のDFウォン・ドゥジェの復帰も視野に入ってきた今、戦えるメドはついている。
やはり補強ポイントは中盤だろう。MF鈴木惇はここまで大車輪の活躍でチームを引っ張ってきたが、そろそろ疲労を考慮しなければいけない時期だ。MF枝村匠馬、MF山瀬功治らベテラン勢もそれぞれ持ち味を見せるプレーを続けているが、鈴木も含め守備の負担が重くなると、せっかくの攻撃センスを生かせない。ここは、昨シーズンまで在籍したMFダニルソンのように中盤の底を支え、守備のタスクを着実に果たせるような選手の補強を望みたい。そういえばダニルソン自身も、昨年5月末に「家庭の事情により急遽」退団となった。
大穴として、関西方面で世界的MFを補強したクラブに、アビスパによくフィットしていた大型FWが在籍しているのだが、さて……。
【深水 央】
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