2024年12月23日( 月 )

主審の判定に疑問~アビスパ平静を保てず首位陥落 福岡0-2新潟

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DF輪湖と新潟DF広瀬が競り合う。これで広瀬は負傷退場

 16日、J2アビスパ福岡はホームにアルビレックス新潟を迎え、第19節の試合に臨んだ。
 「サッカーの基本のところで負けていた」と井原監督が振り返った通り、福岡はセカンドボールの予測や処理でことごとく新潟に遅れを取り、前半から厳しい試合展開が続く。新潟FWターレスの存在感をもて余すシーンが目についた。
 競り合いの局面が多い試合展開で両チームともやや荒いプレーが目立ったが、この日は池内明彦主審のファウル基準も不明確だった。井原監督も試合後の会見で珍しくジャッジへの違和感を口にしたほどだ。ファウルの数は福岡が23、新潟が14と試合がたびたび中断したことで選手たちも集中を欠いていったように見えた。
 前半25分には福岡DF輪湖直樹と接触した新潟DF広瀬健太が負傷退場。これには新潟サポーターから「汚えなあ福岡は!」とヤジが飛んだ。ハーフタイムで控室に引き上げる審判団にはメインスタンドの福岡サポーターから罵声が浴びせられ、スタジアムはやや険悪な空気に。

 試合が動いたのは、後半25分。新潟は福岡ゴール前でFKを獲得し、蹴るのは日本代表経験もある新潟DF安田理大だ。速いシュートは福岡DFがつくる壁を超え、GK圍謙太朗の手をすり抜けてゴール。圍はDAZN選出の「週間ベストセーブ」第1位を2節連続で受賞し、ここまで好セーブを見せていたがおよばなかった。
 後半終了直前、ペナルティエリアに侵入した輪湖がフリーでスルーパスを受けるビッグチャンスを外すと、直後にパワープレーの裏を突いた新潟FW河田篤秀が追加点を決め、万事休す。これで福岡は、昨季J1に在籍した甲府、大宮、新潟にすべて敗れる厳しい結果となった。

 試合後の会見で井原監督は、完敗を認めたうえで「J1を経験した3チームに勝たなければ、福岡が目標とする優勝、昇格はない」と後半戦での挽回を誓った。

 主審のレフェリングはもちろん問題だが、福岡としても荒いプレーから与えたFKでの失点は反省ポイント。焦りからファウルが多くなる展開は避けたいところだ。
 次節大分戦はバトルオブ九州。今節のつまずきを教訓にして、しっかりと勝ち点3を挙げたい。

後半、福岡は何度も新潟ゴールに迫るが決め手を欠く

GK圍の手をすり抜け、新潟DF安田のFKが決まる

【深水 央】

 

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