2024年12月22日( 日 )

安全・快適な環境を全国へ、一丸で高品質サービスと社会貢献に臨む(前)

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(株)グリーンクロス

他の追随を許さない商品力と提案力

 工事現場への安全機材などの販売・レンタルを始め、「総合安全商社」として顧客から高い評価を得る(株)グリーンクロス。1969年の創業以来、多様化する社会のニーズに先んじて事業や商品の展開を行ってきたことで、いまや東北以西に51拠点を構え、社員数609人を超える企業に成長した。現在、8期連続で増収増益をはたしている。

 同社は故・青山明氏が大学時代の同期である元専務取締役・柴田泰三氏とともに、交通標識製作所として創業。約3年後の71年7月に法人化し、翌5月に北九州市に小倉営業所(現・北九州支社)を開設した。81年に広島市に進出したことを皮切りに、中国地方に拠点を展開し、83年に現商号に変更した。96年12月には福岡証券取引所に上場。四国地方、東海地方へと北上しながら営業エリアを拡大していく。99年2月に住友3M(現・スリーエムジャパン(株))と業務提携を結んだことで、屋内外の広告・看板を制作する「グリーンメディア事業部」を福岡市に開設。同年11月に安全機材レンタルの「グリーンレンタル事業部」も開設した。その後、2006年9月に(株)児島産業岡山(08年9月に吸収合併)、10年10月には東亜安全施設(株)を子会社化。11年3月には佐賀県鳥栖市に「グリーンクロスロジスティクス」を開設し、翌月に久保孝二氏が代表取締役に就任した。15年9月には愛知県名古屋市の(株)トレードを子会社化。トレードがもつインターネット販売におけるノウハウと、グリーンクロスグループの販売拠点ネットワーク網とを共有することでシナジー効果を創出し、グループとしての総合力強化が図られている。

 同社の事業は大きく2つに分けられる。1つ目の安全用品の販売・リース事業では、工事現場で使用される「ストロングコーン」「工事看板」などの定番商品から、社員の発案で生まれた人型バリケード用着せ替えカバー「バリコレクション」(特許取得)、環境に優しく明るい「LEDフィールドライトリチウム型バルーンライト」など実に多岐に渡る商品展開を実現し、現場ごとに適した器材の提案を可能にしている。

 2つ目の看板・サイン事業では、店舗の看板やウィンドウサインといった屋外広告物、階段に用いる「ステップサイン」や各種ディスプレイ商品といった屋内広告物などを取り扱う。同社では最先端印刷技術を駆使した「エコプリント」を使用することにより、軽くて丈夫なエコ素材「GR-リボード」を提供。耐久性があるうえに自由自在に組み立てることが可能で、使用後は紙資源としてリサイクル処分できることから、イベントなどで重宝されている。

 広告を担当するメディア事業部には、専門のデザイナーが在籍し、顧客ごとの要望に応じたデザインの企画立案から制作までを担当。より効果的なメディア展開をさまざまな角度からトータル的にサポートする。

 いくら商品が豊富であっても、その有用性を相手に伝えることができなければ、業績は上がらない。同社がここまで飛躍してきたのは、創業以来培ってきたデータに基づく提案力の高さによるものだ。50年以上に渡り蓄積してきた多様なデータは、顧客の要望を細かく収集したうえで、即座にそれを反映させた最適な提案を可能にしている。地場密着型として顧客に寄り添い続けてきた同社にとって、日々の提案活動が次の提案に生きる。営業マンがどういった事例でどのように提案を行ったかというノウハウは、グループのネットワークで全国に共有され、全社の底上げを図ることで、絶えず進化し続けている。データの収集と活用が一体の流れとして形成されていることで、同社ならではの顧客目線の提案を強みに、業界のリーディングカンパニーとしての地位を確立している。

(つづく)

<COMPANY INFORMATION>
代 表:久保 孝二
所在地:福岡市中央区小笹5-22-34
設 立:1971年7月
資本金:6億9,726万円
TEL:092-521-6561
URL:http://green-cross.co.jp

<プロフィール>
久保 孝二(くぼ・こうじ)
 1971年2月生まれ。98年7月に(株)グリーンクロスに入社。2008年8月に久留米支社長代理、02年5月に久留米支社長、04年5月に営業開発次長、05年5月に執行役員営業開発部長、08年7月に取締役などを歴任。11年4月に代表取締役社長に就任。

 

(後)

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