塗装業者から質的転換を遂げた建築構造物における大規模改修のスペシャリスト(後)
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(株)ダイニチ
さらなる安心の提供を
大規模改修工事や修繕工事では、さまざまな建築専門業種が絡むため、施工品質や保証といった面で標準化が遅れているのは事実。そのため、発注者は安心と信頼を求めている。その一方で改正建築基準法が施行され、工事監理の徹底が義務付けられるなど、事実上の外注規制が実施され、良質な改修体制づくりが不可欠となっている。
発注者の安心を得ることを第一として、同社は「(一社)マンション計画修繕施工協会(MKS)」に参画している。同協会では国交省大臣認可の瑕疵担保責任任意保険と協会完成保証がセットになった「MKS計画修繕工事保証システム」を利用すると、MKS会員の業者が請け負った大規模修繕工事において起因する瑕疵を補修する際、その補用を補てん(免責、縮小補てんあり)するなどの保証制度を設けている。
また、同社ではマスチック事業(協)が提唱する「マスチック保証制度」に参画している。これも国土交通大臣が認可した保証制度であり、同社が工事中に倒産などして工事の継続が困難になったとき発注者(管理組合など)に金銭的に負担をかけず組合が残りの工事を完成させる「工事完成保証」を設けている。また工事完成後、塗装防水などの保証期間中に問題が発生したものの、同社が倒産した場合、組合が保証する制度の「長期性能保証」があり、両制度とも同社は取得している。
マンションなどの集合住宅は、戸建住宅と違い、管理組合などが入居者から集めた積立金などを使って修繕工事や改修工事を検討する。それだけに、失敗があってはならない工事である。発注者に絶対迷惑をかけないために同社では二重三重の保証制度を活用している。これが同社への信用信頼につながっているといえよう。大いに活躍する居場所を見い出せる職場として
同社の事業は上記のように大規模改修工事の割合が100%。マンションが多いので足場を組んで作業を行う。高所作業となり、現場は事故と背中合わせである。品質と安全を確保するために朝礼で必ず安全点検を行う。しかも穂坂代表が月に1回のペースで全現場に赴き、安全パトロールを行っている。たとえば、足場の安全は保たれているのか、現場の整理整頓は行われているのか、などと事細かにチェックしている。それだけ職人と従業員の安全性を重視しているのだ。
高い技術をもっただけでは宝の持ちぐされであり、次世代への承継がさらなる企業の発展につながる。同社には大学で建築関連を学んだ新入社員が多いが、さまざまな分野の仕事を管理しなければならない。しかし、その分やりがいもある。業績は上伸しており、安定した利益を計上している。吸収した知識を存分に生かせる職場である。(了)
<COMPANY INFORMATION>
代 表:穂坂 博史
所在地:福岡市南区寺塚1-10-3
設 立:1978年11月
資本金:5,000万円
TEL:092-554-1200
URL:http://www.dainithi.co.jp<プロフィール>
穂坂 博史(ほさか・ひろし)
1949年11月21日生まれ。70年3月個人創業。78年11月にダイニチ塗装工業(株)の代表取締役社長就任。趣味は読書、ゴルフ。法人名
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