2024年08月31日( 土 )

いよいよきょうから「市」に~那珂川市で開市式

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▲初代市長の武末茂喜氏により、開市宣言が行われた

 きょう10月1日からの市制施行にともない、「那珂川市」で「開市式」が開催された。

 台風一過の晴れた空の下、午前8時から「那珂川町役場」改め「那珂川市役所」前で開かれた式では、開式の辞に続いて、初代市長の武末茂喜氏が登壇。「市制施行は大きな出来事ではありますが、行政としては1つの通過点。市長としてのこれからの舵取り次第で、那珂川市が今後どのような発展を遂げるかが方向付けられます。那珂川市がこれからも未来永劫、ずっと住み続けたいまちとして成長していきますよう願いを込めまして、ここに那珂川市の誕生を宣言いたします」――と、開市宣言を行った。次いで高原隆則・那珂川市議会議長が来賓祝辞を述べた後、市役所名板を除幕。式の最後には、くす玉開きとテープカットが行われた。

 開市式終了後、市役所1階窓口では、武末市長自らが那珂川市として初めての住民票を市民に発行。住民票発行第1号となった市内在住の主婦・池田和美さん(48)は、「市に変わったことで、交通の便や公共施設の充実が今以上に進めば」と期待をのぞかせた。

▲武末市長自ら、那珂川市としての
 初の住民票発行を行った

 市役所3階の市議会議場では、那珂川市議会の開会式も開催。高原・市議会議長が「市の発展のため、執行部と力を合わせ、切磋琢磨しながら取り組んでまいる所存です」と市議会の開会を宣言した。

 そのほか、日本郵便(株)から市制施行記念のオリジナルフレーム切手が贈呈されたほか、市内に本社を置く博多織製造の(株)岡野からは、“武一郎佐賀錦織”の新市章の贈呈が行われた。

 2015年10月に実施された「平成27年国勢調査」で「人口5万人以上」の市制施行要件を満たしたことで、合併ではなく単独での市への昇格をはたした「那珂川市」。9月30日現在で、同市の人口は5万264人。福岡県内での単独市制は、1997年の古賀市以来約20年ぶりで、県内では29番目、日本全国では792番目の市となった。なお、単独での市への昇格のため、市制施行にともなう市長選挙は行われない。

▲「那珂川市」の市役所名板の除幕も行われた

【坂田 憲治】

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