【福岡市長選2018】かみや貴行氏が天神でクラブイベント~OPチューンはPUBLIC ENEMY 『Fight The Power』
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福岡市長選(11月4日告示、同18日投開票)に立候補を表明している、無所属新人のかみや(神谷)貴行氏(48)が10月31日夜、中央区今泉のカルチャー施設「Desiderata(デシデラータ)」でイベント「音楽も政治も市政も語ろう★かみやナイト」を開き、約80人が集まった。
かみや氏はトークコーナーで、「高島市政がやってきたのは、基本的に大型開発だった。企業が儲かれば市民の生活も良くなるはずだと言うが、実際はそうなっていない」とし、「福岡市内の経済は約10%成長しているが、賃金はむしろ下がっている」「世帯の半数が『低所得』というような市は、福岡市以外にない」と、実感のともなう経済成長を実現すべきだと訴えた。公約としている若者(非正規労働・独身者)への家賃補助については、「国と市から2万円ずつの計4万円を2~5年間支給する」とし、新宿区で始まっている家賃補助制度などを例にあげ、「まずは実績づくりが必要。市長になってすぐに、補正予算を組んで実現する」とした。
高島市長が10月30日、博多港周辺と博多駅を結ぶロープウエー導入を公約として発表したことについて、「ロープウエーに400億円つぎこむよりも、市民にまわすべきだ」と語ると、会場から拍手があがっていた。来場者の1人は、「高島市長は市長選での勝利をみこして、反対意見の多いロープウエー構想をあえて公約にしてきた。高島市長が勝てばロープウエー構想が『民意』だとして強行されるのでは」と語り、他にも「意見の分かれるテーマを公約にあげながら公開討論に応じないのは、ズルイと思う」などの声も聞かれた。
かみや氏はイベントを開催した趣旨について、「政治とは本来、こうやって集まって会話するなかで普通に話題にのぼるカジュアルなテーマのはず」と語り、市民との対話を重視する市政を実現したいとする。また、マンガ評論家としてポップカルチャーにも詳しいかみや氏の人柄を広く知ってもらう場としても企画されており、「紙屋高雪」(かみや氏のマンガ評論家としてのペンネーム)お勧めの3冊なども紹介された
イベントで使われた音楽はすべて、DesiderataのDJ・MASUOさんの選曲。「政治に関係のある曲を中心に選んだ」というMASUOさんの、ひとこと解説入りセットリストは以下。
PUBLIC ENEMY“Fight The Power”
映画「Do the right thing」(1989/スパイク・リー)にも使用され、黒人社会の問題を取り上げたヒップホップBob Marley“Get up, stand up”
タイトル通りのレベル(rebel/反逆・反抗)・ミュージックMarvin Gaye“What's Going On”
当時のベトナム戦争や環境問題を取り上げた革新的な作品Bob Dylan“Subterranean Homesick Blues”
ヒッピーカルチャーにも影響を与えた代表曲Fela Kuti“Zombie”
ナイジェリア政権と戦ったアフロビートの始祖The Style Council“Shout To The Top”
軽快な曲調とは裏腹に、貧富格差を糾弾する歌詞Sade“Feel No Pain”
サッチャー政権時の失業難がテーマGil Scott Heron“The Revolution Will Not Be Televised”
黒人解放運動がメディアに黙殺されている現状をポエトリー・リーディングで過激に歌った作品Childish Gambino“This Is America”
今年MVが話題になったアメリカ銃社会を取り上げた作品
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