TATERUが通期予想を下方修正 現預金も大幅減へ
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預金残高の改ざんが明るみとなり注目されていたTATERUが12日、2018年12月期第3四半期決算を公表した。
同期(連結)の売上高は前年同期比20.1%増となる508億円を計上したが、営業利益は同12.6%減となる25億円、経常利益は同16.2%減となる24億円に落ち込んだ。主力のアパート販売を担うTATERU Apartment事業は、売上高490億円(前年同期比18.7%増)、営業利益39億円(同14.7%減)を計上。クラウドファンディングを担うTATERU Funding事業は、10月1日から開始予定だった3ファンドの運用を中止したことから、売上高4億8,600万円、営業利益2億円(前年同期は赤字)を計上。民泊事業を担うTATERU bnb事業は売上高4億3,800万円(同609.1%増)、営業利益1億5,900万円(前年同期は赤字)を計上。IoT機器の開発を担うRobot Home事業は売上高6億8,800万円、営業利益2億3,300万円を計上した。
クラウドファンディング事業ほか2事業が堅調な伸びを見せるも、改ざん問題でアパート販売事業の伸びが大きく鈍化したことにより、前年を下回る結果となった。今年5月には、公募増資により130億円以上を調達し、中間決算時点では188億円の現預金を計上したほか、9月10日には市場外取引で(株)GAテクノロジーの株式すべてを売却するなどして現預金を大きく増やしていたが、第3四半期決算における現預金はわずか70億円にとどまった。変わって販売用不動産が115億円増加したほか、仕掛販売用不動産も23億円増加している。在庫を大きく増やした格好だ。
通期業績予想についても、改ざん問題の影響による受注の取り消しや工事進捗悪化で引き渡しの遅延が生じているとして当初公表していた業績予想を下方修正。売上高722億円(当初予想の43億円減)を見込むほか、営業利益30億円(同40億円減)、経常利益29億円(同41億円減)を予想している。
【永上 隼人】
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