今年度の「現代の名工」に福岡県から2名選出
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厚生労働省は11日、「平成30年度 卓越した技能者」、通称「現代の名工」の表彰対象者150名を発表し、翌12日に東京都内で表彰式を行った。福岡県からは手かじ工の大庭利男氏(80)と金型研削工の木下易之氏(59)の2名が選出された。
1967年に創設された「卓越した技能者の表彰制度」は、卓越した技能をもち、その道で第一人者と目されている技能者を表彰するもの。技能の世界で活躍する職人や技能の世界を志す若者に目標を示すとともに、技能者の地位と技能水準の向上を図るほか、技能者の模範として、将来を担う優秀な技能者の確保・育成を進めて優れた技能を次世代に承継していくことを目的としている。
大庭鍛冶工場(福岡市中央区)の大庭氏は、1本で「切る」「削ぐ」「刻む」といったすべての調理を行える「博多包丁」を製造する日本で唯一の鍛冶職人。また、大相撲の土俵づくりに欠かせない、強度と切れ味が同時に求められる特殊な「土俵鍬」の製造・修理を現在1人で担っており、そうした功績が評価された。
(株)三井ハイテック(北九州市八幡西区)に所属する木下氏は、モーター鉄心打抜き用超精密金型の製造において、金型刃物の研削加工時に、熱による膨張とそれにともなう被加工物の反りを考慮したうえで、ミクロン単位の高精度で成形加工する技術を有している。また、超精密金型の打抜き用刃物の隙間は、全周にわたって均等かつ正確に維持させる必要があるが、これについても、高精度で成形研削加工する技能を有していることが評価された。
法人名
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