人との縁を大切にして安心・安全な居住空間をつくり続ける(前)
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(株)岩堀工務店
創業60年を越える業界老舗
2017年3月に設立50年を迎えた(株)岩堀工務店。1955年に岩堀茂樹氏が創業し、地域に密着した総合建設業として60年を越える業界老舗として確固たる地位を築き上げている。過去、同社は福岡建設協力会の中核メンバーとして業界をリードし、木造戸建住宅を中心にマンション、商業施設、医療・福祉施設、学校など教育機関を含む官公庁関連施設などの多分野においての工事実績を有する。
02年10月に2代目代表に就任した現代表の岩堀博隆氏は、先代がつくり上げた技術という無形の資産をより高め、地域社会に貢献するにはどうすれば良いかを思案したという。岩堀代表は当時を振り返り「弊社の強みは何か、を改めて自問しました。自問自答した結果、父が築いて残してくれた木造住宅建築の技を、今後より高めて事業の中核にすることとしました。もちろん、RC建築などの工事への取り組みも継続し、官公庁からの受注もあるなか、弊社の事業の柱は戸建住宅の建築だという結論に至りました」その事業構築は、今日も続けられており、年間15〜20棟平均の注文住宅の設計・施工を手がけている。
誠心誠意の理念
同社では住まいづくりのモットーに、『安心の住まい』を掲げている。岩堀代表は同社の住まいづくりについて、「重要な基礎部分には、すべての住宅にベタ基礎を用いています。また、『はり』や『けた』といった建物の構造に十分配慮し、ワンクラス大きなサイズを用います。さらに強度を高めるために隅柱・通し柱には無垢の4寸柱を採用しています。快適な居住空間として『風と光の入る家』をコンセプトに、壁のなかを風が通る通気工法や断熱工法も採用するなど、その時代にあった住まいづくりにも力を入れています」と話す。
同社が採用する工法は奇をてらわない在来工法や2×4など標準的なもの。シンプルでモダンなデザインの戸建住宅がほとんどである。一見、ごく普通の住宅であるが、そのなかにはそれぞれのおもいが詰まっている。
木造戸建住宅の受注については、60年を越えた今でもなお、既存顧客からの紹介が大半だという。それは、顧客との関係を重視した住まいづくり─誠心誠意の理念で、丁寧に顧客の声に耳を傾け、それぞれの顧客が安心して安らげる木造戸建住宅を追求し、体現することに最善を尽くしているからだ。そして、住宅を引き渡してからも顧客と、より深いリレーションシップで、より深い関係性をつくり上げている。同社は、『その時代の生活環境にマッチした快適空間をいかにして提供するか』について研究と開発を続けている。
「岩堀社長の誠実で温かく、義理人情に厚く、人との縁をとても大切にして、どのような仕事でも心血を注いだ仕事を完遂する。その岩堀社長の深い人間力が、同社の社員全員に伝承されており、誠心誠意の姿勢で取り組んでおります」(福岡県内戸建住宅業界関係者談)と同社の住まいづくりへの高い評価が異口同音に聞かれる。
岩堀代表とともに社員全員が一丸となって、住まいの勉強・技術研究を常時行うという、実直そのものの社風が伝わってくる。
(つづく)
<COMPANY INFORMATION>
代 表:岩堀 博隆
所在地:福岡市南区若久2-33-18
設 立:1967年3月
資本金:3,500万円
TEL:092-541-4301
URL:http://www.e-house.co.jp/iwahori-koumuten<プロフィール>
岩堀 博隆(いわほり・ひろたか)
1952年7月生まれ、鹿児島県出身。鹿児島県立薩南工業高校建築科卒業後、72年4月に日本住宅公団(現・(独)都市再生機構)入社。84年2月、(株)岩堀工務店入社。94年3月に常務取締役、97年3月に取締役副社長を経て、2002年10月に代表取締役社長に就任した。関連キーワード
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