2024年12月23日( 月 )

必ずJ1に定着できるチームになる~アビスパ・井原監督、退任表明後初の会見

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 今季限りでの退任を表明したアビスパ福岡の井原正巳監督(51)は22日、雁の巣(福岡市東区)で行われた公開トレーニングの後、囲み取材に応じた。監督は練習に参加せず、公の場に姿を現したのはクラブが正式に退任を表明してから今回が初となる。

 ――4年間お疲れさまでした。4年間を振り返ってどう思われていますか。

アビスパ福岡 井原 正巳 監督

 井原監督(以下、井原) (初めての)監督をこのアビスパでスタートさせていただいたことは、とても感謝しています。福岡の人々に温かく迎えていただいて、1年目は昇格という結果を残すことができました。そのあと1年で降格、昨年、今年と残念ながら昇格という目標を達成できなかったが、本当に充実した4年間だったと思います。ただ、ファンの皆さまの期待に応えることができなかった悔しさは残ります。

 ――初めての監督ということでいろいろ学ぶこともあったと思います。アビスパにきて一番印象に残っていることは何ですか。

 井原 日々勉強の毎日でした。何が正解かはっきりとないのが監督業です。とにかく結果を求めることに1日1日が精一杯で、選手が期待に応えようと頑張ってくれたのがとても助かりました。本当に多くの方に支えられながら4年間やってきたというのが一番の思い出でもあります。

 ――選手やスタッフの方に、退任するにあたって何か声をかけたことはありますか。 

 井原 選手に伝えたのは、町田戦(4日、第40節)の後、次の熊本戦(11日、第41節)を迎える前日でした。とにかくまだ昇格の可能性も残っているので、もう一度みんなで結束してやっていこうと。「優勝という目標を達成できなかったのは自分の責任なので、この時期、まだ2試合あるなかで受け入れてほしい」と、もう一度チームが上を向いてほしいと思いを込めました。

 ――福岡のファン、アビスパサポーターにメッセージを。

 井原 4年間、いつもアビスパ福岡を応援していただいて、大きなパワーを送っていただいたサポーターの皆さまには、感謝の気持ちでいっぱいです。この2年間、昇格というミッションをいただいたなかで、結果を残せず本当に申し訳ないと思っております。このアビスパは、まだまだ可能性のあるチームだと思っていますし、もっともっと上のチーム、そしてJ1に定着するチームに必ずなると思いますので、今度は私もそれを応援する。皆さまと同じ立場で、皆さまと一緒に協力できることは、今後もアビスパのためにやっていきたいとお伝えしたいです。

 井原氏は今後について「今のところまったくの未定」としている。一部で報道されているU-18日本代表監督候補に関しては、「私も初めてきいてびっくりした」とコメントを残している。

【麓 由哉】

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