持ち前の人材の質生かし、100億円企業へ向けて前進(前)
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三共電気(株)
100億円企業を目指して
「大手ではできない、きめ細やかなサービスを」―。そう話すのは、三共電気(株)の木原和英代表取締役社長だ。同社は、1976年に創業した、福岡を拠点とした電材卸売商社。会社のルーツは75年に現会長・出口守氏が創業した「三共電気商会」で、86年に法人化した。配電盤や照明器具など、扱う電材製品は4万種類以上を誇り、業界大手企業を含む100社以上のメーカーと取引を行い、県内でも高い評価を得ている。現在は、福岡市西区福重の本社のほか、南営業所(福岡県那珂川市)、東営業所(福岡県粕屋町)、筑豊営業所(福岡県飯塚市)、朝倉営業所(福岡県朝倉市)、沖縄営業所(沖縄県沖縄市)など5つの拠点をもち、売上高は60億円以上。「現在、売上高100億円を目指して、全社一体となって日々頑張っています」という木原社長の言葉通り、全75名のスタッフが一丸となって営業活動を行い、同業他社がひしめく福岡県下において、『実直、誠実、丁寧、迅速』を理念に、顧客の厚い信頼を受けて実績を伸ばし続けている。
さらなる成長を目論む同社はエリア拡大を図り、2015年には沖縄営業所を新設した。今でこそ、福岡からの社員2名・現地スタッフ4名の合計6名で構成され、組織として十分な機能を有しているが、開設当初は苦労の連続だったという。「地域性なのかもしれませんが、沖縄での取引は地元企業が優先される風土があります。我々のような県外からの新規参入企業が出店するのは困難ですが、それでもリサーチの結果、沖縄には市場としての可能性があると確信していましたので、たとえ苦労があってもここで頑張ろうと決意していました」。営業所立ち上げ後、新規開拓は難航。それでも根気強く顧客訪問を重ね、時には夜に食事をともにしながらコミュニケーションを深めることを徹底した。努力の結果、見積依頼をもらえるようになり、取引数も増加。17年には3億円の売上をつくるまでに至ったのだ。「沖縄での営業スタイルを把握できましたので、引き続き軌道に乗せていきたいですね。現在の営業所は1カ所(沖縄市)だけですが、沖縄は広いので、本島内に複数の拠点を設けて、よりエリアに根ざした営業活動ができれば、さらに成長できると思っています」。
また、17年11月にグループの電気工事会社(株)エスディライフが規模拡大のために新社屋を完成させたことも目を引くところだ。独立系電材卸売商社として、福岡県内トップクラスの地位を確立すべく、その歩みを止めることはない。
(つづく)
<COMPANY INFORMATION>
代 表:木原 和英
所在地:福岡市西区福重1-14-25
設 立:1976年6月
資本金:7,200万円
TEL:092-883-8588
URL:http://www.sdkk.jp<プロフィール>
木原 和英(きはら・かずひで)
1968年2月生まれ、福岡市出身。87年に三共電気(株)に入社。その後、2004年に南営業所所長兼営業本部長、03年5月に取締役営業部長、10年7月に取締役常務を経て、13年7月に取締役社長に就任。趣味はゴルフ。法人名
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