ウクライナの『知られざる真実』
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NetIB-NEWSでは、政治経済学者の植草一秀氏のメルマガ記事を抜粋して紹介する。今回は「虚偽のメディア情報の裏側にある真実に肉薄しない限り、ものごとの真相=〈知られざる真実〉は見えてこない」と論じた4月1日付の記事を紹介する。
米コロンビア大学のジェフリー・サックス教授が2月19日に欧州議会で講演した。テーマは「アメリカ一極化の破綻と新たな道拓く独自外交」。長周新聞が前編、後編の二つに分けて日本語訳講演全編を公開しているので参照されたい。
https://x.gd/TtkNq
https://x.gd/ERA6bサックス氏は米ソ冷戦終結から30年余にわたって欧州諸国やソ連、ロシアの経済アドバイザーを務めた経験を有する。これらの経験を踏まえ、ウクライナ戦争、ガザ戦争、そしてトランプ再登場によって混乱する世界情勢についての解説と政策提言を示した。サックス氏は冷戦終結後の1990年代以降の〈米国一極支配〉が完全に破綻したことを指摘し、欧州に対して米国追従の戦争政策を転換し、ロシアや中国を含む国々と独自の平和的外交関係を再構築する必要性を訴えた。
サックス氏の南米、ポーランド、ロシアなどにおける過去の活動に対する評価は分かれるところ。グローバル巨大資本とのつながりを指摘される側面がある。しかし、サックス氏が語った米国一極支配政策とその破綻に関する解説は正鵠を射る。本ブログ、メルマガで2022年2月24日のウクライナ戦乱拡大以降、ウクライナ問題についての見解を記述してきたが、サックス氏の解説は本ブログ・メルマガの記述と整合的な内容である。
2022年2月のウクライナ戦乱拡大は、一般に〈領土的野心に基づくロシアの軍事侵攻〉と報じられてきた。グローバル資本が支配するメディアがこう伝えた。しかし、この説明は根本的に間違っている。そもそも、この日に戦争が始まったものでない。この日以前にウクライナ東部で内戦が繰り広げられていた。その東部の内戦が拡大・発展したものである。
サックス氏は「バイデンの交渉拒否によって、ウクライナ戦争は2022年2月に〈激化〉した。」
と述べる。重要なことは戦乱拡大に至る前、ロシアのプーチン大統領がバイデンに対して現実的な平和解決のための提案を示したこと。サックス氏は講演で以下の事実経過を明らかにした。「2021年末、プーチンはアメリカとの関係において、最後の協議の機会を提案した。彼は、ヨーロッパ向けとアメリカ向けの二つの安全保障協定案を示し、そのうちロシア・アメリカ間の草案を2021年12月15日に正式に提示した。その後、私はホワイトハウスの国家安全保障担当補佐官ジェイク・サリバンと1時間、電話で会談した。」
※続きは4月1日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」「ウクライナの『知られざる真実』」で。
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