「天皇陛下のアルバム買わないか」～国センが退位に乗じた販売勧誘に注意喚起

　（独）国民生活センターは11日、天皇陛下の退位に乗じたアルバム、掛け軸などの購入を電話でもち掛けられたとの相談が寄せられているとして、注意を促している。

　同センターは事例として、「見知らぬ事業者から『平成から年号が変わる。天皇陛下のアルバムを買わないか』と電話があり、皇室に興味があったので少し話を聞いた。アルバムは本来8万円で販売しているが、3万8,000円で購入できると勧誘された。断ったものの、一方的に自宅にアルバムが配送され、夫が受け取ってしまった」（70代女性）件などを挙げている。

　相談では「長時間にわたって勧誘された」「断っているのに執ように勧誘された」という強引なケースもあるとし、「話を聞いてしまうと断りにくくなる。購入する意思がない場合は、早いうちにはっきりと断ること」とし、「注文や承諾していない商品が届いた場合は、代金を支払わず受け取りを拒否する。誰が注文したか分からない荷物は受け取らないというルールを家族でつくっておくのも方法の1つ」といい、困ったときは、早めに自治体の消費生活センターなどに相談するよう呼び掛けている。