2024年11月24日( 日 )

顧客満足を追求し続けて60年 小倉営業所オープンで飛躍誓う(後)

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(株)山電

小倉営業所をオープンさせ業容のさらなる充実図る

 顧客の役に立ちたい。その思いが具現化したものが同社のEMショップである。EMショップは顧客が気軽に来店し、相談できる体制を築くためにつくられた。顧客との間に隙間をつくらないこと。こまめに双方向にやり取りができる環境が築かれた。本店に併設された1号店に続き、家電を取り扱うEMショップ2号店を八幡東区中央にオープンさせている。EMショップは今後、より身近な存在となるべく店舗数を増やしていく計画がある。

 17年5月には小倉営業所を新規オープンさせた。これまで八幡地区を営業エリアの中心としてきたが、今後は北九州全域から京築方面にまでエリアを拡大していきたい考えだ。

 「メーカーさまの協力をいただきながら、少しずつ事業拡大していくことができたらと考えています。最近では知名度が上がってきたと感じることも多くなりました。『役立ち営業』の輪が広がっていくといいですね。16年には常務を務めていた渡邊貴弘が社長に就任しました。若い力で社のブランド力を高め、100周年に向けた布石を打ってくれるものと信じています」(竹下会長)。

 渡邊貴弘社長は営業畑出身で、社長業をこなしつつ現役の営業マンとしても社を引っ張る存在だ。若いリーダーの下、エネルギー溢れる会社にしてほしいと竹下会長は語る。

 「弊社はオーナーが代表を務めるわけではありません。社の所有と経営が分離しているのも特徴の1つといえるでしょう。私は役割として経営を担ってまいりました。その目的目標は次世代に引き継ぎ渡すことです。次の世代へと会社を磨き上げ、引き継ぐことができれば、すばらしいことだと思います。そして地域のお得意さまに貢献していけたら、と考えています」。

 同社は18年5月12日から2日間、西日本総合展示場で「まごころフェア2018」を開催する。HEMSや太陽光発電設備、電材商品などが展示即売される。感謝の気持ちを込めた展示会特別価格も魅力だ。

 「まごころフェアは定期的に開催していますが、毎回お客さまから好評をいただいております。展示即売会としてきていただくことはもちろんですが、実は提供される食べものを目当てにお越しくださる方も多くいらっしゃいます。目玉商品も多くありますから、お気軽にお越しいただきたいですね」。

 地域の顧客のために役立つ存在であり続けたいと努力を惜しまない同社。100周年へ向けて着実に一歩一歩刻み続けている。

(了)

<COMPANY INFORMATION>
代 表:竹下 博
所在地:北九州市八幡西区割子川2-15-34
設 立:1961年5月
資本金:2,800万円
TEL:093-631-9440
URL:http://www.kitakyu-yamaden.co.jp

<プロフィール>
渡邊 貴弘(わたなべ・たかひろ)

 1969年5月生まれ、福岡県古賀市出身。91年4月、(株)山電に入社。営業畑を歩み、2014年4月に営業部長、15年4月に常務執行役に就任。竹下博前社長にリーダーとしての手腕を買われ、16年2月に取締役社長に抜擢される。

(前)

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