2024年12月24日( 火 )

「都市デザイン」という視点から住まいづくり・まちづくりに取り組む(後)

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西武ハウス (株)

「都市をデザイン」することで地域の活性化を目指す

福岡市に寄贈したウミネコザクラ

 現在は長浜地区で「都市をデザインする」との視点から、地域に貢献する本格的な「まちづくり・住まいづくり」に着手している。本社ビルの隣には、すでに同社が開発し分譲した『モントーレセントラルベイコート』がある。その斜め向かい側には『モントーレ舞鶴ベイレジデンス』が建設予定であり、本社前の通りに同社が開発したマンションが立ち並ぶ通りができることになる。この通りを桜並木にすることも計画しており、一部の歩道の桜並木は福岡市に寄贈済みだ。今年、来年とさらにウミネコザクラを寄贈予定で、2街区にわたり一連の桜並木ができることになる。

 また那の津通り側の土地1050坪は、17年12月にケネディクス系のファンドに売却した。マンションが立ち並ぶ一方で、同地区にはスーパーなどの商業施設が存在しない。入居者の利便性を考えれば、商業施設開発に長けた企業に売却するのが望ましいと判断したためだ。その隣接地には同社が賃貸マンションの建築を予定している。

 自社が開発したマンションが並ぶ通りに、商業施設ができ、同社へ向かう通りには美しい桜並木ができる。「住まいづくり」に加えて、地域の活性化を目指した地域貢献の取り組みは、まさに「まちづくり」と呼ぶに相応しい。これまでも「まちづくり」を標榜して開発を進めようとしたデベロッパーはあったが、実際にその水準に達した企業は、福岡には存在しない。浮き沈みの激しい不動産業界で、長期間にわたって業績を維持し、都市開発の企画を具現化することが、いかに難しいかの証左である。地域密着で「住まいづくり」に取り組み、大規模プロジェクトなども数多く手がけてきた同社だからこそできた「都市のデザイン」だといえよう。

 今後も時代にマッチした、さまざまな『工夫』を凝らしたマンションを提供していくことで、ユーザーに喜んでもらえる「まちづくり」をしていきたいという同社。本業のマンションを中心とした展開は変わらないものの、今後は仲介事業や好立地での戸建事業も含め、ワンストップでユーザーのニーズに応えることのできる、総合不動産業を目指していく。

(了)

<COMPANY INFORMATION>
代 表:豊福 清
所在地:福岡市中央区長浜3-16-6
設 立:1985年7月
資本金:5,000万円
TEL:092-718-0075
URL:http://montre21.com

<プロフィール>
豊福 清(とよふく・きよし)

 1954年、佐賀県鳥栖市に生まれる。高校卒業後、83年、西武ハウスを創業。趣味は旅行。

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