東南アジアの食材から抽出した「PandraBeauty®」美肌・抗肥満・筋肉増強のトリプルパワーに注目（前）

2019年4月3日 12:10

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（株）龍泉堂

健康食品と化粧品の原料供給とOEM製造を展開する（株）龍泉堂は、美肌作用、抗肥満作用、筋肉増強作用の3つの機能性をもつ「PandraBeauty®（パンドラビューティ）」の原料供給に注力している。また、国産素材の品質・認証取得で海外進出や地場機能性素材のコンサルティングなど、原料サプライヤーを超えた存在感を示している。

東南アジアでは古くから食材として利用

　「PandraBeauty®️」（パンドラビューティ）はインドネシアなどに自生するショウガ科のオオバンガジュツの根から抽出して精製したエキス粉末。

　同社の原料は、オオバンガジュツの有効成分であるPanduratin A（パンドラチンA）を3.2％以上含むものを規格化した。東南アジアでは古くから根が食用として、スープ料理、カレー、ピクルス、ドリンクなどの食材として用いられている。有効成分の「パンドラチンA」には、美肌作用、抗肥満作用、筋肉増強作用のあることが確認されている。

　品質・安全性については、食品国際規格のCODEXに登録されているほか、USDA（米国農務省）の植物データベースでも認められており、供給元の韓国では、日本の特定保健用食品（トクホ）と同様の位置付けとなる「健康機能食品」の原料として認められている注目素材。

　国内では同社が独占販売権をもち、昨年5月から供給を開始。リバウンドのリスクがない抗肥満素材として引き合いが相次いでいる。

肌の保湿やシワなどを改善

　パンドラビューティの美容面の働きは、身体の内側からの肌ケア対策として注目されている。近年の研究によってパンドラビューティを摂取することで、肌の保湿やシワ、ツヤなどの改善が期待できることがわかってきた。

　たとえば、紫外線（UV）が肌の細胞にあたると活性酸素（ROS：Reactive Oxygen Species）がマップキナーゼを活性化させて、MMPs（マトリックスメタロプロテアーゼ：コラーゲン分解酵素）遺伝子の発現が増加してコラーゲンの分解が増えることになる。しかし、パンドラビューティを摂取することで、このマップキナーゼを不活性化させ、コラーゲンの分解を減少させることができるのだ。

　女性92人の美肌（抗皮膚老化）作用を調べた試験では、パンドラビューティを12週間摂取した後に、三次元画像診断でシワの高さや深さを測定したところ、パンドラビューティ群は、プラセボ群と比較してシワの改善効果が顕著であることがわかった。

　また、肌の水分量、光沢、ハリ（弾力）などもプラセボ群と比較して改善していることがわかった。さらに、ヘアレス（無毛）マウスの皮膚損傷抑制効果では、マウスにパンドラビューティを12週間摂取した群は、対照群と比べて皮膚損傷からの回復が早いことが認められている。

　美肌に欠かせないコラーゲンは、合成・増殖を促進するTGF-βというタンパク質の働きが必要だが、一般的にTGF-βは、加齢やストレス、紫外線（UV）といった外部要因で分泌量が低下することが知られている。しかし、パンドラビューティを摂取すれば、このTGF-βの分泌量を増やすことができ、コラーゲン合成が促進されることが考えられているのだ。

（つづく）