来年創業130周年、熊本から福岡、そしてアジアへ 事業を支える4つの「柱」(前)
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(株)レイメイ藤井
レイメイ藤井は来年創業130周年を迎える老舗企業。紙、文具、事務機の取り扱いのほか、商社としてレイメイブランドの文具メーカーとして歴史を重ねてきた。同社の歴史と事業内容を振り返りつつ、藤井章生代表取締役社長に現状と今後の見通しを聞いた。
明治23年創業の老舗企業、来年130周年の節目の年レイメイ藤井は1890(明治23)年に熊本市新町で、藤井常次郎氏が和洋紙や欧米の文具を販売する「藤井商店」を創業したのが始まり。1907(明治40)年の細工町への移転などを経て、1941(昭和16)年に「藤井紙業(株)」を設立した。
その後、大阪出張所、東京出張所の開設などを経て、関係会社を合併して現在の社名「レイメイ藤井」になったのが1989(平成元)年のこと。翌1991年に現在の福岡本社ビルを竣工、熊本本社は熊本本店に呼称が変更となった。
藤井章生氏が代表取締役に就任したのは2006年。現在は商社としての拠点網は福岡を中心にほぼ九州全域をカバーしており、文具メーカーとしては東京本社を中心に全国に拠点を展開している。また2011年10月には香港オフィスを開設し、アジア市場での業容の拡大を目指しているという。
4本柱で事業を支える
レイメイ藤井の事業は「洋紙事業部」「BS事業部」「OS・RS事業部」「ステイショナリー事業部」の四本柱で成り立っている。
「洋紙事業部」では印刷、情報関連の用紙をはじめ、包装用紙、紙器用板紙、ファンシーペーパーなどの配送を行っている。同社は箱崎デポ(福岡)、益城デポ(熊本)、宮崎中央倉庫(宮崎)、南栄デポ(鹿児島)など九州各地に物流拠点を構えており、これがスピーディーな配送体制の実現を可能にしている。「BS(ビジネスソリューション)事業部」は、複写機・印刷機などにオフィス家具・什器、ITネットワーク、ソフトウェア導入を絡めて業務のスマート化とルーティン業務の効率化を提案している。導入後も機器をベストな状態で使用してもらうために万全の体制でサポートしているという。
「OS(オフィスサプライ)・RS(リテールサポート)事業部」ではオフィス用品・パーソナル文具の提案・販売促進を行っている。OS部門では筑後物流センター(OS専用)、鹿児島物流センター・沖縄物流センター(OS・RS兼用)という3カ所の物流拠点を設置。また熊本本店内に北部九州5県の受注業務を行うコンタクトセンターを設置するなど、受注体制が確立されている。またRS部門は文房具店や量販店など、業態に合わせた文具・家庭紙の営業サポートを行っている。「ステイショナリー事業部」はパーソナル文具の製造・販売を行っている。同社は「ビジネスライフ」「ホーム&オフィス」「スクール&キャンパス」という3つのライフステージ別に文具の開発を行っており、毎年1月には消費財の見本市としては世界一との定評がある「フランクフルターメッセ」にドイツのKUM社と提携出展している。また毎年5月、7月には社内展示会「ダイアリーフェア」「秋冬新製品フェア」を開催。またインターネットサイトやSNSなどを用いて積極的な情報発信を図っている。
(つづく)
<COMPANY INFORMATION>
代表:藤井 章生
所在地:福岡市博多区古門戸町5-15(福岡本社)
創業:明治23年(1890年)
資本金:4億45万円
TEL:092-262-2222
URL:http://www.raymay.co.jp/法人名
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