2024年12月26日( 木 )

博多恋人形姿が大好評~石川さゆり博多座9月特別公演

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石川さゆりさん

 熊本県出身の演歌歌手、石川さゆりさんの博多恋人形姿が、話題になっている。博多座9月自主企画公演で行われる石川さゆり特別公演での話だ。6年ぶりの博多座公演の第一部は、代表作「三人芸妓」で博多人形を全世界へ知らしめた人形師・小島与一と、その妻・ひろ子の物語「はかた恋人形」。石川さんが演じるのは、与一の半生に連れ添ったひろ子だ。史実を博多座自主制作ならではの物語に練り上げた、博多に特化した企画となる。作・演出は、「めんたいぴりり~博多座版~」でも好評を博したG2。

 先日、福岡市内で石川さゆりさんの記者会見が行われた。冒頭で博多座の芦塚日出美社長が「宣伝用に撮影した石川さんの博多人形をイメージした姿が大評判になっている」と挨拶。ポスターを飾る石川さんの白い着物姿に白肌が美しい立ち姿は、舞台の象徴とも言えそうだ。
hakataningyo 実際のひろ子は、馬賊芸者とも言われるほどきっぷの良い博多芸妓。その快活な魅力を、石川さんは「さくっと丁寧に」演じたいという。「さくっ」という語感は、石川さんにとって博多の美しさを表すもの。美を語感で表現するあたり、歌の道を究めた石川さんならではの表現だ。語感にこだわる石川さんは、博多弁の習得にも熱心に取り組んでいる。

 作・演出のG2とは、歌の舞台演出でもすでに良き付き合いがある。「コミカルな演出を期待する人も多いのでは」というマスコミからの質問に、「テーマをしっかりと作り上げてくれる方」であるところに一番の信頼を寄せていると答える。もちろん喜劇の妙も、世間の一般常識からはかなり逸脱した人物と言われる与一の奇天烈な個性との駆け引きともに、しっかりとストーリーに組み込まれたものになりそうだ。

 第二部は同じくG2による構成・演出の「石川さゆりオンステージ歌三昧」。熱唱もさることながら、「日替わりでご当地ネタのトークを楽しんでもらうつもりです。毎日、聞き逃せませんよ」と微笑む石川さん。「これから博多でネタを集めて帰ります」というその笑顔は、楽しげで愛らしい。

 前売り券の予約・販売は11日から行われている。「私の体のなかには、九州の血の騒ぎ方と同じものがある」という石川さんの芝居と歌のオンステージは、博多座でしか見られない絶妙のものとなりそうだ。

【公演概要】

<公演名>
博多座九月石川さゆり特別公演
第1部:はかた恋人形(作・演出 G2)
第2部:石川さゆりオンステージ歌三昧(構成・演出 G2)

<出演>
石川さゆり、岡本健一、高橋由美子、西岡德馬、ほか

<公演期間>
9月5日(土)~28日(月)

<会場>
博多座

<お申込み、お問い合わせ先>
博多座電話予約センター
TEL:092‐263‐5555(午前10時~午後6時)

▼関連リンク
・博多座公式HP

 

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