デスパイネ好調の背景に「四球増」
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6月4日から交流戦が始まり、3連勝と最高のスタートを切ったソフトバンクホークス。その打線の軸であるアルフレド・デスパイネ選手が好調だ。6月6日時点でチームトップの打率.294(リーグ8位)、17本塁打(同2位タイ)、40打点(同4位)の成績を残している。
開幕当初の3月・4月は打率.226、3本塁打、10打点と低調だったが、5月に.366、11本塁打、25打点と爆発。5月の月間MVP賞の候補選手に挙がっており、6月も出場5試合で.353、3本塁打、5打点と好調を維持している。
好調の理由として各メディアでは、バロメータ―である右方向への打球の増加や、開幕当初から苦しんでいたという、直球への対応の向上を挙げているが、昨シーズンより大きく増加しているのが四球数。昨シーズン(以下18年)は55個(116試合出場)、17年は59個(136試合出場)でロッテ時代も含めるとシーズン平均48.6個だったのが、今シーズンは57試合で37四球で、シーズン換算では93個と、ほぼ倍に達するペース。
選球眼の良さを指標する「BB/K(四球÷三振で数値化。1.00を超えていれば優秀)」では、0.84と、18年(0.59)、17年(0.49)と比べ、大幅に向上している。四球が増えたことの影響で打率、出塁率(.407)も上がり、「OPS(On-base plus slugging:打者の得点との相関性を評価する指標。出塁率と長打率を足した数値)」は.985と、シーズン平均(.868)より大きく数字を伸ばしている。
まだシーズンの半分に満たない時点での成績ではあるが、現在のペースを維持できれば、43本塁打、100打点に達し、本塁打・打点のタイトルを獲得したキャリアハイとなる17年(打率.262、35本塁打、103打点)以上の数字も期待できる。
開幕から故障者続出の状況下のなか、同選手の活躍で首位をキープ。3年連続日本一を目指すチームで、同選手の今後の活躍が注目される。
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