2024年12月22日( 日 )

入ってはいけない会社シリーズ(序)

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 あなたは自分が就職する会社の内容を知っていますか?

 企業調査とは、会社が取引をするにあたり、相手が信用できる会社かどうかを調査することです。現在では調査の内容も多岐に渡っていますが、基本的には倒産する可能性はないか、約束通り支払いをする会社かどうかなどを調べます。取引をして代金が回収できなければ、損失が発生してしまうからです。企業調査を依頼した会社は、こうした企業調査のプロが作成したレポートを基に、取引をするかどうか判断します。

 企業調査のプロの目線で社会を眺めていると、疑問を感じる場面によく出くわします。その1つが就職活動です。

 新年度となり新卒の就職活動が、これから本格化していきます。会社説明会や合同セミナーなどに参加し、今後の進路を決めていく人も多いでしょう。自分の希望に沿う「良い会社」に入ることを目指し活動するのですが、この「良い会社」は企業調査のプロから見た「良い会社」とまったく一致しません。

 「なぜ、あんな会社に入りたがるのか」「入社しても大半の人はすぐに辞めてしまうだろうな」などと思うこともよくあります。業界環境や事業の将来性、ビジネスモデル、社長の性格など、総合的に判断するからです。さらに3月に経営破綻した(株)てるみくらぶのように、経営内容の悪さを隠して求人をしている会社もあります。

 求職者が会社判断する情報が不足していると、ミスマッチを引き起こし、大量の退職者を生み出します。これは社会的に大きな損失です。求人票に記載されている情報は、あくまで求人している会社の一方的な言い分にすぎません。果たしてそれが本当かどうか、求職者には確かめる術が乏しいのです。OB訪問やネットでの情報収集も、信憑性に欠ける面があります。いくつもの大学の学生課の担当の方と意見交換をしましたが、「企業の情報が足りていない。とくに地方の企業」との声が多くありました。

 このコーナーでは、企業調査のプロがどのように会社を見ているのか、わかりやすく解説していきたいと思います。同時に求職者の方が陥りがちな落とし穴にも触れていきたいと思います。実りある就職活動のために、少しでも参考になれば幸いです。


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