2024年11月13日( 水 )

太宰府古民家宿泊施設「HOTEL CULTIA DAZAIFU(ホテル・カルティア・太宰府)」、10月4日にオープン

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ
法人情報へ
ディナー写真

 西日本鉄道(株)(以下、西鉄)が他事業者とともに太宰府天満宮周辺で事業を進めている古民家宿泊施設「HOTEL CULTIA DAZAIFU(ホテル・カルティア・太宰府)」が、10月4日にオープンする。

 「HOTEL CULTIA DAZAIFU」は、太宰府天満宮のすぐ西側の近接地で、50年にわたって営まれていた料理店「古香庵(ここうあん)」の建物を改修した宿泊・飲食施設。施設名称にある「CULTIA」とは、“文化を紡ぐ”という理念の下、「CULTURE(文化)」に地名接尾語である「IA」を合わせた造語で、同ホテルを通じて「地域の歴史や文化に触れ、学びや体験ができるプレミアムな旅を提供したい」という想いが込められている。

客室イメージ

 今回、フロントと50席のレストランを併設し、4室の客室を備える「古香庵」が10月4日に先行オープン。その後、2020年春ごろをメドに、第2棟(7室)および第3棟(2室)が新たにオープンする予定となっている。

 客室は、明治時代から続く建物を含めた古民家の外観や梁などの歴史ある佇まいは残しつつ、水回りやベッドなどの宿泊に必要な機能を整備。家具や装飾には“令和”ゆかりとなった大伴旅人の「梅花の宴」を始めとする万葉集の和歌の季語をモチーフとした伝統工芸品などを用いることで、太宰府の歴史を感じられる空間を演出するとともに、昔ながらの趣とモダンかつ高品質な空間を融合した上質な施設へと改修していく。

レストランイメージ

 レストランでは福岡県内の特産品や国内外の高級食材を使用した、フレンチをベースにした料理を提供。ランチ(午前11時半~午後3時)、ティータイム(午後3時~午後5時)、ディナー(午後5時半~午後10時)の3つの時間帯で営業し、宿泊客だけでなく一般客の利用も可能となっている。

 今回の古民家宿泊事業では、西鉄が三井住友ファイナンス&リース(株)や(株)福岡銀行などと共同で設立した(株)太宰府Co-Creationが古民家所有者から物件を賃借し、総事業費約1.7億円をかけて宿泊・飲食施設へと改修。その後、歴史的建造物の利活用に多くの実績を有するバリューマネジメント(株)(大阪市北区)に賃貸し、施設の運営を任せるかたちとなる。

 西鉄では、今後も太宰府天満宮周辺での滞在型・着地型の観光事業の拡大に取り組んでいくとともに、将来的には柳川など他の沿線地域の観光地でも同様の事業展開を検討していくとしている。

【坂田 憲治】

▼関連リンク
年間1,000万人の観光客にさらなる満足を 滞在型の太宰府観光の実現に向けて

関連キーワード

関連記事