宝運丸元船長を書類送検~関空連絡橋衝突事故
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2018年9月4日に近畿地方を襲った台風21号による暴風の影響により、日之出海運(株)(福岡市博多区)が所有するタンカー「宝運丸」が関空連絡橋に衝突した事故で、関西空港海上保安航空基地は9月27日、業務上過失往来危険の疑いで、宝運丸の元船長を大阪地検に書類送検した。
船主である日之出海運については、「刑事責任を問うだけの判断材料がない」と判断された。今後は元船長に対し、検察官による捜査が行われ、起訴・不起訴の処遇が決められる。
日之出海運の清水満雄社長はデータ・マックス社の取材に対し、「錨泊地に関しては、宝運丸が錨泊する数日前の台風20号通過時に海上保安庁の船が停泊していたという事実があり、宝運丸が錨泊していた時に(海上保安本部による)警告などはなかった。事故調査委員会の調査報告書を見ても、仮に双錨泊を用いたとしても衝突は防げなかった可能性が高い。船長はあの状況下で可能な限りの対応を行っていただけに、今回の書類送検は遺憾である」と話した。
10月9日には、海難審判所(東京都千代田区)で第一回目の海難審判が行われる。海難審判には、元船長と運航会社である鶴見サンマリンが出廷。衝突事故についての過失有無が問われ、何らかの処分が下される見通し。
【長谷川 大輔】
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・【検証】関空連絡橋衝突事故を振り返る~未曽有の衝突事故は防げたのか
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・国交省運輸安全委員会の事故調査経過報告を受けて~「宝運丸」船主、日之出海運(株)清水満雄社長に独自取材関連記事
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