2024年12月25日( 水 )

未来図建設~顧客に喜ばれる人材育成・人格形成こそが社会的使命

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ
本社外観
本社外観

人との関わりを大切にすること

 (株)未来図建設は1902(明治35)年創業の老舗企業で、完工高は100億円規模を維持、業界では「品格ある企業として断トツ」との評価が定まっている。

 「なぜ?それほど評価が高いのか」、その答えは創業120年に迫ろうかという歴史のなかで「人との関わりを大切にすること」を真摯に貫き続けてきたからである。

菅原 正道 社長

 菅原正道社長と1時間も接してみると、それは一目瞭然である。誰もが「本当に陰日なたのない誠実な人柄」であることを実感されるはずだ。

 菅原氏は福岡青年会議所(福岡JC)理事長という要職に就いたが、歴代の理事長たちからは「最大の人格者は菅原正道さんだろう」と公認されている。もちろん、同氏が自然と品格者に育ったのではない。先代である実父・道之氏の薫陶があったからこそである。

 建設業なので、企画・設計、そして施工の技術力が必要であることはいうまでもない。それらとともに不変であることは『人との関わりを大切にする』の実践である。施主、協力会社(職人)、仕入先、そして同社で働く社員――それぞれの立場を尊重し、深い関係を構築することに尽力している。記者である筆者はこれまで、業界のいろいろな人から話を聞いてきたが、同社への批判・愚痴の類は一度も聞いたことがない。

我が社で預かった以上は責任をもって育成するのが社会的責任

 同社は今年も新卒を6名採用した。菅原社長は開口一番、「選んでくれたことに感謝」と語る。その意味は「たくさんの就職先があるなかで、新入社員の方々が我が社を選んでくれたことに感謝しないといけない」ということである。別の表現をすれば「我が社と縁があった以上、人格的にもスキル面でも徹底的に鍛えあげ、すばらしい社会人に育て上げる覚悟である」ということになる。

 ただ、採用面においては厳しい一面もある。建築業界の景気が良いことは周知の通り。しかし、ブルーカラーは相変わらず敬遠される傾向にあり、若者たちが建設業界に押し寄せてくるような光景は見られない。

 また、少子化の影響で、若者の数が減っている。かつて工業高校には建築科・土木科があった。しかし、現在この2科が合併して1クラスとなるなど、求人対象者が減るという難関が、業界に立ち塞がっている。

 さらに厄介なことに『石の上にも3年』という常識が通用しなくなってきている。一人前になるためには「修業が必要」というのは、頭ではわかっていても辛抱できない人が増えているのである。

 菅原社長は「難儀ではあるが、社会に多大な貢献をしている建設業を衰退させるわけにはいかない。だからこそ、歯を食いしばって人材育成に専念しています」と打ち明けてくれた。

建築好きで、やる気ある若者!いざ来たれ!

 同社は総勢90名の社員を抱える企業にまで成長し、社員の年齢構成も幅広くなった。10月には健康診断、ストレスチェックもしっかり行っている。

 菅原社長は「社員の皆さんの健康状態に配慮したうえで、建築好きな者をプロとして育てるのは、まことに至難の業です。しかし、我が社の身上はアットホームなところです。新人教育を全員でサポートする社風は強みですね」と語る。

 建築好きな学生さん!人材育成・人格形成に業界随一と言っていいほど注力している未来図建設の門を、ぜひ一度叩いてください。

 同社では「建築が好き」ということを前提に人材育成プログラムを構築している。(1)まずは10年をメドに現場監督のスキルとともに人間形成を行う(2)1級、2級建築士の資格習得のためのサポート体制を確立させる(3)そして、何よりも大切なのは設計事務所・施主とのコミュニケーション能力を高めることである。

 「8階建て、12階建てのマンション現場を乗り降りしますが、時には息切れすることもありますが、もし現場周りができなくなれば社長を引退します」と語る菅原社長。

 建築が好きな学生の皆さん!高い使命感を持つ菅原社長とともに建築現場に立ってみませんか!

<COMPANY INFORMATION>
代 表:菅原 正道
所在地:福岡市南区野間2-7-1
創 業:1902年10月
設 立:1952年11月
資本金:9,900万円
TEL:092-511-1311
URL:http://www.miraizu.co.jp/recruit/

関連キーワード

関連記事