佐賀市の土木業者 廃棄物処理法違反容疑で書類送検
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佐賀県は11月27日、同県多久市の造成地で見つかった産業廃棄物の排出者について報告するよう求めたのに応じなかったとして、廃棄物処理法違反の疑いで、佐賀市本庄町の土木建築業「(株)境栄産業」(境史生代表)を小城署に刑事告発し、同社が佐賀地検に同日付で書類送検されたと発表した。
県によると、2018年7月、同社が造成を手がけた多久市東多久町の土地で土砂の崩落が発生。下流部の道路に被害が生じた。この土砂のなかに少量の廃棄物(がれきや陶磁器くずなど)がみつかったため、同社に対し、廃棄物の排出者の報告を再三に渡り求めたが、応じなかったという。県は今年8月、廃棄物処理法違反により、小城署に告発していた。
土砂が崩落した現場は、発生当時のままで、同社は県が求めた土砂の撤去に応じていない。被害が生じた道路は迂回路を設置するなどの対策が施されているという。
今後、佐賀地検で証拠内容を検討したうえで、裁判所への公訴提起を決定する。
同社は18年、佐賀市発注の公共工事を請け負っていたが、正当な理由がなく着手しなかったり、工事を中断したまま何の措置も取らなかったため契約を解除され、佐賀市より入札参加停止措置を受けていた。
【東城 洋平】
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