九経調のシンポジウムに出席~旧交を温める
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九州経済調査協会の創立70周年記念事業として、「日本・九州の未来を拓く」(持続的発展に求められるビジョンと戦略)をテーマとしたシンポジウムが12月16日(月)午後3時からホテルオークラ福岡4階(平安の間)で開催された。
式は2部構成で、第1部は講演会。2部は懇親会が開催された。九経調会長(福岡銀行会長兼頭取)の柴戸隆成氏の開会挨拶により、講演会が始まった。
最初は長谷川閑史氏(経済同友会元代表幹事)による特別講演、「持続的経済成長に向けた日本の課題」をテーマに、「わが国・九州地域(九州・沖縄・山口)の将来」を切々と語ったのが、印象的だった。
講師の長谷川氏(73才)は、山口県日置町(現・長門市)の出身。同氏によると、「小学校卒業後、父親に無理やり勧められ、修猷館に進学する生徒が多かった百道中学校に越境入学。5歳年上の兄とともに中学から福岡で下宿生活。1965年修猷館を卒業したが、自分の希望する大学受験に失敗。ちょうどその年に、浪人生のために「修猷学館」という付属予備校(今は廃止)が設立されて、その1期生となったものの、半年で退学。長門市の自宅で独学し、翌年早稲田大学政経学部に入学したが、福岡での6年半の生活は大きな収穫だった」と、後に半生を振り返って語っている。
・1970年に武田薬品工業に入社。2003年6月、武田國男社長から代表取締役社長を引き継ぎ、社長・会長・相談役を歴任。今年6月27日相談役を退任し、現在は早稲田大学常任理事(経営総括担当)を務めている。
次に片山礼次郎氏(九経調調査研究部長)による「30年後に向けた九州地域発展戦略」をテーマに、「今後の九州のあるべき姿」が語られて、午後5時過ぎに講演会が終了。
講演会に引き続き、懇親会が貫正義九州電力相談役(九経調評議員会議長)の乾杯の音頭で始まった。
私は頃合いを見て、九経調の幹部と談笑中の長谷川氏のもとに足を運んだ。長谷川氏とは武田薬品工業の会長兼最高経営責任者(CEO)に就任した2014年、武田薬品工業にて約40年振りに再会していた。
その後、年賀状の挨拶はしていたが、今回の講演で5年振りに再会し、旧交を温めた。私と長谷川氏は同郷(山口県)のよしみもあるが、2人の関係を取り持ったのは「修猷学館」の第1期生同士の絆だった。今後もその絆を大切にしていきたいと思う今日この頃である。
【(株)データ・マックス顧問 浜崎裕治】
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