ニチモウバイオ、大豆由来機能性原料で子宮内膜症の月経痛に対する有効性を確認
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ニチモウバイオティックス(株)(本社:東京都港区、天海智博社長)は17日、京都府立医科大学との共同研究で、同社が供給する大豆由来のアグリコン型イソフラボン(麹菌発酵大豆胚芽抽出物)含有の機能性原料「AglyMax®(アグリマックス)」を用いたパイロット試験で、子宮内膜症の月経痛に対する有効性を確認したと発表した。
試験は、子宮内膜症性疼痛を持つ女性を対象に、「AglyMax®」を1日30mg、4カ月にわたり服用させ、服用前および服用後1カ月おきに、月経痛、排便痛、排尿時痛、性交痛についてVAS検査(Visual Analogue Scale:紙などに横一本の線を引き、左端に0、右端に10の数字を記載し、痛みなどがどの程度かを線上に点などで記入して指標する検査)で評価し、子宮内膜症性嚢胞径を測定した。
その結果、月経痛についてのVASは服用2カ月後から有意に改善したほか、子宮
内膜症性嚢胞径は服用3カ月後から縮小した。一方で排便痛、排尿時痛、性交痛ではVAS検査で有意な変化はみられなかった。
同社は「研究結果により、AglyMax®の服用で子宮内膜症治療の新たな選択肢となる可能性があることで、今後も臨床試験を行っていく予定」だとしている。なお、今回の研究結果は1月18日~19日)に山口県下関市で開催される子宮内膜症関連の学会「第41回日本エンドメトリオーシス学会学術講演会」で発表される。
【小山 仁】
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