2024年12月22日( 日 )

期限までに産業廃棄物の処理を完了できず~千葉県佐倉市の産廃業者に行政処分

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 千葉県は1月22日、(株)林建材(千葉県佐倉市、林孝至代表)に対し、廃棄物処理法に基づき許可の取消処分を下した。

 取消処分が下されたのは、同社が許認可を受けている事業のうち、産業廃棄物収集運搬業、産業廃棄物処分業および産業廃棄物処理施設設置許可に関する事業。

 調べによると、同社は保管・収集している産業廃棄物について、法で定められている数量に適合していなかったため、適正な処理を行うよう県から改善命令を下されていた。しかし、県が指定した履行期限までに処理が完了していなかったため、今回の措置に至った。県の職員によると、現在も産業廃棄物の処理は完了していないという。

 今回の件を受けて同社は、「人員不足などもあり、中間処理が間に合わなかった」とコメント。許認可取消に伴い、自社で産業廃棄物の処理が行えないことから、今後は他の業者に処理を委託するなどして処理を進めていくとしている。

 同社は1972年設立。当初は土木建築用資材の製造販売や土木工事を手がけていたが、89年に収集運搬業、97年に産業廃棄物の中間処理業を含めたリサイクル事業を展開していた。売上高は2015年9月期に2億1,766万円を計上していたが、その後は減収の一途を辿り、18年9月期は8,197万円にまで減少していた。

【長谷川 大輔】

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